ギリギリ合格はその先が怖い・・・

身の丈に合わない高校に進学すると、その高校ですぐに落ちこぼれになってしまいます。

最低でも人の2倍から3倍の勉強をしないと、ついていくことはできないでしょう。

であれば、最低でも中学生のうちに勉強の習慣を身につけなくてはいけません。

 

私は以前まで「なんとかして高校に合格させよう」と考えていました。

生徒が行きたいという気持ちだけを大事にして、ビリでもいいから合格すればいいと本気で思っていました。

 

しかし、その子が高校生になり、授業についていくために塾を継続することになり、赤点を回避することのために勉強をしているのを見て、それではいけないのだと思うようになりました。

 

基本的に塾というのは、自塾の合格実績を重視します。

できるだけ高い偏差値の高校に進学させることで、塾の実力を見せつけることができるからです。

 

ただ、その合格数というのは、余裕で合格なのか、ギリギリで合格なのかが見えません。

単なる数字しか掲示していないわけですから、その中身を見ることはできないのです。

 

つまり、この数字というのは、塾のエゴで成り立っているのです。

ギリギリに合格した子の末路などどうでもいいかのごとく、塾の実績のために無理な受験を勧めてきます。

それは塾の宣伝のために生徒に受験をさせているということなのです。

 

今自分で塾を経営するようになって、うちの塾生たちには無理な受験をさせないようになりました。

自分の行きたいところに行けばいいというスタンスに変わったのです。

 

その代わり、その生徒が無謀なチャレンジをしようが、チャレンジすること自体から逃げようとしても何もいいません。

 

無謀なチャレンジをしようとするなら、厳しく指導し何としても合格させるだけです。

逃げ出したとしても、それを選択したのは生徒自身なので、私は責任を持ちません。

きっちり合格だけはしてもらいますけどね。

 

もちろん、渡辺塾だって合格実績は大事です。

しかし、そのために生徒の進路を決定しようとは思いません。

生徒に色々な話はしていきますが、それを参考にして高校を選んでくれればいいのです。

 

ただ、ギリギリに合格する以上、高校合格以降も勉強は続けないとダメです。

せっかく自分の行きたい高校に進学したのに、そこで落ちこぼれになっている場合ではないのです。

 

ギリギリ合格でもいいと覚悟したのなら、それ以降も勉強することを約束させてくださいね。

そうしなければ、無謀な挑戦は止めたほうがいいのです。

身の丈にあった高校で楽しみながら、努力をしていった方が幸せだと思います。

 

もうそろそろ9月です。

中3生はどこへ向かうのかをハッキリさせ、それを目指して一生懸命に勉強していきましょうね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。