高校合格をゴールにしないでほしい。

例年ですと、うちの塾では中3の受験生は朝から夕方まで勉強しています。

本来なら学校が休みなわけですから、朝から授業もできれば、一日勉強することもできるわけです。

 

しかし、今年はそれができない・・・

学校の夏休みがお盆休みの時期しかないわけですし、そこは塾もお休みをいただきます。

であれば、学校でしっかりと勉強してくれればいいのですが、それでは勉強体力が身につかないのです。

 

学校の勉強というのは、大半が授業を受けていることになります。

それか友達と話していたり、寝ていたりするのでしょう。

それは勉強なのかと言われると、少々違うような気がします。

 

勉強というのは、本来、一人で机に向かって集中して行うことです。

そうして自分のできないところをできるようにしていく。

そして少しずつ点数を上げていくものなんです。

 

その勉強体力を身につけるためにも、夏は思いっきり勉強した方がいいのです。

勉強は本気でやればやるほど、成果はついてきます。

早期に受験勉強を開始し、コツコツと勉強を続ければ、高校入試も無事に突破できるでしょう。

 

とはいえ、夏から勉強を始めなくても、高校を合格できないことはありません。

秋や冬から勉強を頑張ったとしても、高校は合格できるとは思います。

しかし、高校に合格してからはどうなるかはわかりません。

 

ほとんどの中学生は高校合格をゴールとしています。

受験勉強を短距離走のように、ゴールまで駆け抜けるのです。

そして、ゴールテープを切ったあとは、ウイニングランを始めて、それから走るのを止めてしまうのです。

 

ですが、高校合格はゴールなんでしょうか?

高校でも走らなきゃいけないのではないでしょうか?

人生を決める大事な選択は、高校の成績で決まってくるんですよ。

 

うちの塾は高校合格をゴールとはしていません。

もちろん、高校を合格したら塾を辞めてもらっても構いませんが、その先は自分で走れる人間になってほしいのです。

 

勉強体力というのは、毎日毎日勉強をして初めて身についていきます。

早めにスタートした方が有利なのですから、最低でも夏から始めてほしいですね。

 

人生は長距離走ですよ。

マラソンでいえば、高校合格なんて競技場を出たあたりです。

そこで一位になっていても、最終的に一位になっているかはわかりません。

 

高校合格まで走りきったら、そのペースのまま高校生活を走りきりましょう。

それを可能にするためにも、勉強体力をこの夏に身につけましょうね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。