読書しているからといって、国語が解けるわけではない・・・

夏期特別学習会では、国語も指導しています。

とはいえ、大した時間はとれないので、国語を解く原則みたいなものを伝えています。

 

昨日は中2の夏期特別学習会で国語を指導しました。

国語の解くときの考え方を伝えて、さっそく問題を解いてもらいました。

生徒が解いているときは、私は生徒の様子を机間巡視で確認していきます。

 

そこまで難しい問題ではないですし、国語はそれなりにみんな解けるので、ペンが止まっている子はいませんでした。

ですが、生徒たちの答案を見て、いろいろと考えさせられましたね。

 

国語が解けない人というのはどういう欠点があるのか・・・

まずは、問題文をしっかりと読めていないことがあります。

 

例えば、昨日の問題では、「段落の最初の5文字を・・・」と書いてあるにもかかわらず、文章の最初の5文字を選んでいる子がいました。

問題の条件を満たしていないのですから確実に間違えていることになります。

 

実は、この間違いをしていたのがうちでトップクラスの成績を取っている子でした。

頭のいい子でも、問題文を読み違えてしまえば間違えてしまうわけです。

 

このように「問題文の条件を確認する」というのができない子が意外と多いのです。

これは他教科でも同じことが言えるわけですが、国語は国語特有の問題の聞き方というのがあるのでそれに慣れておかないと行けません。

 

例えば、「抜き出しなさい」やら「説明しなさい」など。

抜き出しなさいであれば、国語の文章から一言一句間違えずに写し取ることが必要です。

説明しなさいは文章中の言葉を使って文章を書けばいいのです。

 

こういう違いを意識していないと国語で正答を出すことはできません。

この違いは国語の解き方の違いにもなりますので、違いを意識しながら文章に立ち向かわないと行けないのです。

 

そもそも読書をしているからといって、国語の点数が良いというわけではありません。

もちろん、読書家だと文章に対する抵抗感が薄いです。

文章の展開を読む力に長けているので、文章を理解することは圧倒的に速いと思います。

 

しかし、国語の問題に答えるとなると話が違います。

問題の意味をとらえ、それに正確に答えることが必要になるのです。

こればかりは、いくら読書をしても慣れることはないでしょう。

 

国語も学問なわけですから、その問題を数多く解くことが大事なんです。

国語が苦手な子というのは読解力がないからというだけではなく、問題演習不足も大きな原因なんです。

 

数学や英語はあれだけ問題を解いているにもかかわらず、国語になると全く解かないなんて子はざらにいます。

国語は日本語なんだから、なんとなくわかるでしょ・・・と油断してしまって、問題演習に時間をかけないことがいけないのです。

 

かくいう私も国語は勉強しないでも、なんとなくで解けていたので、必死に勉強した記憶がありません。

しかし、これが通用するのは高2まででした。

高3になると、途端に現代文が解けなくなったんです。

 

国語を舐めていたツケがまわってきたのでしょう。

一年間予備校で勉強しましたが、結局国語はできるようになりませんでしたね。

指導するようになってやっと解けるようになったレベルです。

 

国語は数学や英語に並ぶ立派な教科です。

同じくらい演習をして初めてできるようになるのです。

私も指導のためにひたすら問題を解きましたし。

 

国語は演習量次第で、自分なりの解き方を身につけることができますよ。

数学や英語のように毎日演習をし続けましょう。

 

大事なことは、一つ一つをじっくり解くことです。

文章を読み飛ばしながら解いていたら、国語は解けるようにはなりません。

練習ではじっくりと文章を読んで、答えの根拠を探すのです。

 

それさえできれば、数学と同じように完璧に答えを選べるようになりますよ。

国語の答えは一つしかないわけですしね。

その答えの根拠を文章中から選ぶことを心がけましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。