夏の対応は塾によって異なります。

例年ですと今頃は夏期講習を実施している時期になります。

今年は日中に学校があるので、夕方から夏期講習を実施している塾が多いみたいです。

それにしても、今年は他塾さんもいつも通りの受験対策ができていないんじゃないかなと思います。

 

ちなみに、塾によって受験対策は異なります。

授業だけでなんとかするタイプや、授業と課題でなんとかするタイプ、そして、自立支援学習のように生徒の自主性を重んじるタイプもあります。

 

授業だけでなんとかするタイプの塾は、とにかく授業をとらせます。

大手の個別指導塾などはこういうタイプで、夏期講習時などに30コマ~50コマくらいの授業をとらせる場合もあります。

授業料だけで10万は余裕で超えてしまいますし、こういうタイプの塾はどうしても高額な夏期講習になってしまうのです。

 

このタイプで集団授業の塾は、個別指導の塾に比べて費用は下がります。

そして、ほぼ毎日3時間~5時間くらいの授業を実施します。

夏期用のテキストなどを用いて、夏の間に中1・2の復習を行ってしまうのです。

 

それにプラスして、課題を生徒にやらせるタイプの塾もあります。

授業は授業でしっかりと行い、それに加えて自主勉強を促していくのです。

授業だけのタイプに比べると授業時間は減りますが、自主的に勉強しなくてはいけない時間がかなり増えることになります。

 

上記のような塾は夏期講習だけで今までの遅れを取り戻せるようにカリキュラムを組んでいます。

今まで塾に通っていない子に関しては、上記のように授業多めで指導してくれる塾はありがたいんでしょうね。

 

しかし、私はここまで授業を多くするのは問題だと思います。

もちろん、ある程度は指導することも必要でしょう。

ただ、自らが調べて理解していくということができないと、真に勉強ができるようにはならないんです。

 

そもそも、授業を一気にやってしまって、その復習をする時間がなかれば、習ったことはほとんど忘れてしまいます。

授業があるのはいいのですが、それを復習するための時間も必要なのです。

 

間違ってほしくないのは、塾の授業だけに頼らないことなんです。

授業を受けたら、その日のうちに復習をさせることが大事なんです。

もし、宿題が出ているなら、すぐにやらせなきゃダメなんです。

 

残念ながら、高い費用をかけて夏期講習を受けるだけでは、成績は上がらないんですよ。

しかし、人は高い費用をかけた分だけ、その成果を欲しがります。

成果が上がらなければガッカリしてしまうものですよね。

 

ただ、成果が上がらないのは塾の授業のせいではないんですよ。

塾の授業は洗練されているので、無駄ということはないんです。

もし、成果が上がらないのだとしたら、それは勉強しない本人が悪いことになるのです。

 

成績優秀な人はそのことをよくご存じですよ。

塾で習ったことを吸収するために、すぐに復習する時間を設けるのが優秀な人の行動なんです。

 

夏はまだ始まったばかりですが、8月が終わったときに成果が出るかどうかは、本人の頑張りにかかってきますよ。

塾に行かせるだけではなく、それに加えて家庭学習もしっかりとやらせるようにしてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。