どこに注目しているかで、その子の意識の高さがわかる。

生徒にテストの点数を聞いても、生徒自身が満足いく点数がとれていなければ、すぐには答えてくれないです。

もし生徒が悪い点数をとったのなら、私に教えたくない気持ちもわかります。

 

点数によっては怒られるかもしれませんしね。

自分を守るためにも、その点数を知られるわけにはいかないんです。

 

では、実際に点数が低かったら、私は怒るのかどうか・・・

 

点数うんぬんを見て怒ることはありませんが、ある場合によっては怒ることもあります。

その場合というのは、その子が努力したかどうかです。

 

努力もせずに点数が低かったら怒ります。

それは、その子の怠慢であり、テスト前に勉強しないのは論外だからです。

なので、点数というよりも、努力をしなかったことに怒ります。

 

もし、努力をしたにも関わらず点数が低かったら、私は怒ることはありません。

むしろ心配してしまいます。

なにせ努力しても成果が上がらないと、モチベーションが下がってしまうからです。

 

何が原因で点数を落としたのかを、真剣に生徒と話し合います。

そして、次にどうすればいいのかを共に考えます。

 

一度失敗しても次に活かせれば問題はありません。

失敗したら、それを次の成長の糧にすればいいだけだからです。

人は何度も失敗して成長していくのですから、目線が上向いている子は問題はないのです。

 

しかし、問題なのは、目線が下を向いている子です。

ちなみに、目線がどちらを向いているかは、子どものテストの点数の伝え方でわかってきます。

 

もし、子どもが自分よりも点数のいい人がたくさんいたことを報告してきたら、それは目線が上向いている証拠です。

自分と同じくらいの実力の子が何点をとっていたというように報告してきたのなら、自分のライバルが誰で何を目標にしているかがわかるからです。

 

一方で、自分より点数が低い子のことを報告してきたら、それは残念ながら目線が下向きになっていると言わざるをえません。

 

例えば、「このテスト○○点しかとれていない子がいたよ!!」と報告してくるのです。

周りで自分より下の点数をとっている子がいるから、自分は大丈夫なんだ!と主張しているのでしょう。

 

私はそんな報告を受けたら、こう切り替えします。

「だから、何?」と・・・

 

点数が低い子がいることなんて、本人とは何の関係もないことです。

周りが低いから自分も大丈夫なんてことは絶対にないんです。

 

点数が低かった子というのは、単に勉強していないだけです。

そんな子から有益な情報なんて得られるはずがないんです。

むしろ、点数が低い子に注目していることを問題視しないといけないでしょう。

 

少々厳しいかもしれませんが、周りの子が低い成績というのは無視してください。

「だから、何なの?」と・・・

 

頭のいい子ですら低い点数しかとれないテストであれば、低い点数でも仕方がないとなります。

なぜなら、それは本当にテストが難しかったからなので。

 

しかし、基本的にテストというのは、高得点をとっている子が少なからずいるのです。

その子たちは何もせずにその点数をとっているわけではないんです。

遊ぶ時間をガマンして、テスト勉強をしっかりとしていただけなんです。

 

どこに目線があるかどうかは、子どもの成績を左右します。

もちろん、子どもの心は浮き沈みを繰り返します。

ですが、目線が下がったままなのを放置するのは大変危険なんです。

 

自分の子がどう勉強と向き合っているのか、それをしっかりと確認してくださいね。

タイミングを間違えると、すぐに手遅れとなってしまうかもしれません。

子どもの言動には常に注視してほしいものですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。