小論文シンドローム・・・?

あ、まず言っておきますが、こんな言葉ありませんからね。

私が勝手に作った造語です。

くれぐれも検索なんてしないようにしてくださいね笑

 

ちなみに、シンドロームというのは症候群という意味です。

そして、症候群とは・・・

「はっきりした原因は不明だが、いつも必ず幾つかの症状が伴ってあらわれる時、病名に準じて使う医学用語。」のことです。

 

何を言いたいのかというと、小論文に臨もうとする高校生には共通の症状が見られるということなんです。

ちなみに、小論文は大学入試で必要になります。

基本的には推薦入試で必要となり、一般入試でも必要な場合もあります。

 

高校生の3年間成績優秀でいられれば、大学を推薦入試で受けることができます。

評定平均という成績の数値がある一定以上に届いていれば、大学の推薦入試が受けられるのです。

 

推薦入試を受けられるということは、高校の勉強を頑張ってきた証といえます。

定期テスト毎にしっかりと点数をとり続けないと、評定の数値を上げることはできませんからね。

偏差値の低い高校ほど評定で高数値をとるのは容易なんですけど、それでも努力なしにはとることはできません。

 

推薦入試で大学に進学したいと思っている子の多くが、高3まで頑張り続け評定をとることを目標とします。

そうやって高3になったら、やっと小論文の対策を考え始めるのです。

 

ちなみに、小論文は作文とは違いますからね。

何も準備しないで書くことはできません。

型が存在し、その型通りに書かないと小論文にはならないのです。

 

そんな小論文ですが、与えられるお題は時事的なものになります。

例えば今なら、「新型コロナウイルスについて」とかです。

 

適当に作るならこんなお題が出題されます。

「PCR検査を増やすと医療崩壊が起こるといわれているが、そのことについてあなたはどう考えるか論じなさい」みたいな感じです。

医療系なら医療関係のお題が、人文系なら高校生活に沿った話題が出されたりします。

 

もし興味がおありなら検索してみるといいですよ。

ネットでも大学入試の小論文のお題を見ることはできますからね。

 

そんな小論文のお題ですが、いきなりそんなお題を聞かれて、高校生が答えられると思いますでしょうか?

普段スマホばかりで動画ばかり見ている子が、今起こっている社会問題について問われて、何か意見がいえると思いますか?

 

そもそも小論文は「文を書く能力」が必要とされます。

普段から文を書くことに慣れていたり、自分の意見がきちんと言えたり、そういう子でないと論理的な文章を書くことは難しいでしょう。

 

いわゆる「小論文シンドローム」が高校生に現れるのです。

 

大学に行くためには小論文を書かないといけない・・・

しかし、今までニュースはおろか、新聞も本もろくに読んでこなかった・・・

 

親との会話もそんなになく、人と会話すること自体も元々苦手・・・

文章なんて中学生のころに読書感想文を書いたっきり何も書いてこなかった・・・

 

そんな子が高3生になって慌てて小論文の準備を開始するのです。

できることは小論文の型を覚えることと、とにかく知識を増やすことです。

しかし、今までニュースなどに興味が無かった子に、いきなり興味を持てというのが無理な話です。

 

時間もそんなに残されていません。

4月に思い立ったとしても、11月に受験なので7ヶ月しかないのです。

 

しかも小論文の対策ばかりやっているわけにはいきません。

学校の勉強はもちろん、一般入試用に大学入試の勉強もしないといけないのです。

 

というわけで、小論文で受験するというのは、そんなに簡単なことではないのです。

せっかく推薦入試で受けられるとしても、小論文を書けるだけの知識がなければ、無駄になってしまうかもしれないのです。

 

推薦入試は確かに魅力的な入試方法です。

合格率も高いですし、なにより早めに受験が終わります。

 

しかし、そんな推薦入試で勝ち上がるためには、そのための準備が必要なのです。

のちのち大学に進学させたいと考えるのであれば、子どもに総合的な力を備えさせるのが得策ですよ。

 

ただ勉強をさせておけばいいわけではないですよ。

食事時はいっしょにテレビを見て、テレビの内容を子どもに解説してあげたり・・・

子どもに興味のある本を買い与えて、どんどん興味を持たせるようにする・・・

 

こういう地道な努力を繰り返して、人は総合的な力が伸びるのだと思います。

どんな能力が必要になるのかわかりませんからね。

先を見据えて動き出すことをオススメします。

 

 

それでは、今日はこの辺で。