都立高校入試の範囲が狭まりましたね。

昨日のニュースで、東京都の教育委員会が東京都立高校の入試問題の範囲が狭めることを発表しました。

事前にこうなることはわかっていましたが、東京都が先に動き出しましたね。

 

関東近辺はこれに追随するかもしれません。

とくに東京に隣接している県は、この決定に乗っかるでしょう。

ということは、茨城県も千葉県もこの影響を少なからず受けるでしょう。

 

他塾のブログでもこの話題で持ちきりでしたね。

教育関係者はこの話題に注目していますので、当然のことでしょうね。

 

▽国語は3年生の教科書で学習する漢字、
▽数学は三平方の定理と標本調査、
▽英語は関係代名詞の一部、
▽社会は公民的分野の一部、
▽理科は力学的エネルギーなど

 

NHKのHPより抜粋

 

以上の範囲を入試問題から除外するとのことです。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

 

国語は漢字だけが除外になりましたね。

基本的に国語という教科は毎年同じ分野の繰り返しです。

入試問題といっても、中1・2でも解くことはできます。

 

漢字に関しては教科書を進めていくことで新たに学んでいきます。

ということは、入試前に教科書内容を終わらせることができないという判断なんでしょう。

 

漢字は、高校生も継続して習うこととなりますし、漢検などで補っておけば日常生活で影響は出ないでしょうね。

社会人になるまでには、ある程度の漢字は知っておくべきだとは思いますが。

 

数学は三平方の定理が抜けるのが痛いですね。

標本調査は小問で一問出題される程度のものですので、特に問題はありません。

しかし、三平方の定理は、毎年出題される大事な分野です。

 

しかも、高校数学の三角比、三角関数につながるものですし、ほかの分野でも至る所で利用される原理ではありますので、学生にとっては大打撃です。

中3で習わないのだとしても、高1の最初でしっかりと習っておかないとマズいですね。

 

英語は関係代名詞の一部とのことですが、ほとんど除外されます。

この分野は、その前に習う「分詞」と連動しています。

この2つの分野で後置修飾のなんたるかを学ぶこととなるのですが、それを中学時代に経験しないのは痛いですね。

 

後置修飾は英語の基本です。

今まで英語が得意だったという子もつまずく可能性がある分野ですから、中学時代に問題演習ができないのは少々痛いです。

 

社会・理科は特に問題はないかなと思います。

むしろ、毎年、この分野は学校で終わらないのです。

なくなったからといって、特に大きな問題はないですし、自分で学ぶことも可能な箇所といえます。

 

社会・理科は高校に進学すると細分化されますので、どちらにしろ高校で再度習うこととなります。

中学で習ってなくても、高校で再度習えば大学入試に影響は出ないでしょう。

 

ということで、全体的にはそこまで大きな問題にはなりませんが、数学英語に関しては少々心配ですね。

 

とはいえ、例年その分野は学校の授業で教わり切らないことが多いものです。

ある程度は独学で学ばないといけないとは思いますね。

 

ちなみに、うちの塾では問題はありません。

今のペースなら例年通り、12月までに中学範囲は終了します。

数学が少しペースが遅いものの、英語は1学期の内容が終わりかかってますし、夏の間に2学期分、秋には関係代名詞まで指導できるでしょう。

 

それができるのも、休校措置の間に、オンライン授業で進めてきたからです。

ま、ほかの塾もその辺までは終わりにしていることと思います。

 

問題は塾に通っていない子ですね。

今年はなるべく早く塾は入っておいた方がいいかもしれませんよ。

もちろん、オンライン対応ができる塾に入るのをオススメします。

 

この除外範囲は、本来なら中学で習う範囲なわけですから、できれば中学生の間に教わっておいた方がいいと思います。

 

しかも、これはあくまで現時点の発表です。

秋冬の状況次第でどうなるかはまだわかりませんよ。

 

どんな事態になってもいいように早めに対処しておくことが大事です。

情報の網をしっかりと張っておいて、すぐに動けるように心の準備はしておきましょうね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。