中3生に社会を指導していたときです。
「先生、なんでそんなに覚えているの?」と生徒から聞かれました。
そう思うのも仕方ないのかもしれません。
私はその生徒に4教科を指導しているのですから。
私はその子に、「だって、毎年、同じ授業をしているんだよ?回数を重ねれば誰だって覚えちゃうよ」と言いました。
事実そうであり、私だって毎年同じように指導していないと、指導内容を忘れてしまうのです。
例えば、ある年に「生物基礎」を高校生に指導したことがありました。
私は現役時代に生物については勉強したことがなかったので、生徒に指導するために自学で勉強することにしました。
教科書を読み、問題を解き、反復して暗記をする・・・
要点をつかみ、生徒にどう伝えるかを考える・・・
それを毎週繰り返し、1年間指導することができました。
しかし、それは数年も前のことです。
年が経てば、記憶はなくなってしまいます。
先日、生徒から生物の質問が来ましたが、うっすら記憶にある程度だったので、答えることができませんでした。
実はここに勉強の本質があります。
それは、どんなに熱心に勉強したことでも、何もしなければ忘れてしまうものなんです。
しかし、反復を繰り返せば、どんなことでも覚えることができるんです。
よくテストのために記憶をさせることがありますが、単純に問題を繰り返し解きさえすれば覚えることができるんです。
ですが、反復をせずに覚えられないと、さじを投げる子がいます。
私から言わせれば、単に努力が足りないだけなんです。
ひどい子だと「自分には暗記の才能がない」と言い出す子がいます。
私も学生時代は暗記力には自信の無い子でした。
だからこそ、何度も反復して問題を解きましたし、覚えるまで諦めることもありませんでした。
才能云々を語るのであれば、それなりの努力をしてからでないとダメです。
努力もせずに暗記なんてできません。
まずは、繰り返しやってみる。
そして、テストをして、できなければまた暗記する。
それを完璧になるまで繰り返す。
それで、暗記はできるようになります。
もちろん、定期的に覚え直しもしないといけませんけどね。
一生覚えていられるように、日々勉強をつづけて頑張って勉強しましょうね。
多い人は40回も反復して暗記しているそうですよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。