その高校にふさわしい学力をもって受験しなさい。

今日、教育委員会のHPにも掲載されていますが、茨城県の公立高校入試の倍率が発表されています。

中3生の保護者だけではなく、中学生の子を持つ保護者の人たちはご覧になった方がいいのではないかと思います。

 

今年は例年と違い、この学区では定員割れを起こしている高校が多いです。

定員割れというのは、定員に対して志願者が足りていないことです。

志願者が定員を超えていれば不合格者が出るのですが、定員割れの場合は全員合格となります。

 

まあ、99.9%の確率で合格はできるのです。

ということは、そこまで努力しなくても合格できてしまうのです。

 

そういう状況なので、中学校の先生は生徒たちにこう話しているそうです。

「定員割れだからといって、全員合格するわけじゃないぞ!」

「定員が足りていないんなら2次募集をかけられるんだから、そのために何人かはわざと落として2次募集の枠を確保することができるんだぞ」

「だから、油断せずに勉強しろ」

 

そんな感じでしょうか?

この話は一つの中学校だけでなく、何個かの中学校でも話されているそうです。

ですが、本当にそんなことがあるんでしょうか?

 

もし、ある高校が2次募集のために、あえて受験生を落としたとします。

そして、2次募集の枠を用意しておきます。

しかし、そんなことをして、本当に2次募集で人は集まるのでしょうか?

 

他の高校も同じような動きをしていれば、不合格者があふれて2次募集に応募が殺到するでしょう。

しかし、ほかの高校でも定員割れなんですよ?

ほとんど100%近くの子が合格してしまうんですから、2次募集の応募をかけたところで志願者は集まることはないでしょう。

 

実際、例年の2次募集を見ても、そんなに志願者は集まりません。

ちなみに偏差値の高い高校で不合格になった子が、偏差値の低い高校を受けなおすことはありません。

そういう子は私立高校に通うことにしますので・・・

 

昔のことですが、麻生高校で2名ほどの定員割れを起こしていたことがありました。

その時はきっちり2名だけ落としてましたよ。

そして、2名だけ2次募集をかけて、2名が応募して合格していきました。

 

もし学校の先生が言っていることが本当なら、2名ではなく10名ほど落として、10名の枠を確保した上で2次募集を行えばよかったんです。

ですが、そんなことはやっていません。

つまり、先生が言っていることは残念ながら何も根拠がないのです。

 

しかし、先生がそういうことを言っている理由は、痛いほどわかりますけどね。

そういうウソまで言わないと、今の子たちは危機感をもって勉強しませんから。

ですが、ハッキリとウソだとわかっていることで、生徒にハッパをかけるのは間違っていると私は思います。

 

今年は各高校で2次募集がかかるのは確実です。

鉾田一高や鹿島高校ですら、2次募集がかかるでしょう。

であれば、定員割れを起こしている高校で不合格になる方が難しいのです。

 

しかし、仮に簡単に合格できるのだとしても、その高校にふさわしい実力をもって進学しないとダメだと思います。

なぜなら、その高校に不釣り合いな学力で合格しても、授業についていけるはずがありませんから。

 

もちろん、その高校に合わない学力だったり素行不良の場合は、容赦なく不合格にしてきますからね。

0点をとってしまう教科があったり、合計点数が著しく低かったり、校則違反していたり、受験を遅刻してきたり、試験中居眠りしていたり・・・そんなことしたら、不合格ですからね!!(笑)

 

ぜひ後2週間弱頑張ってもらって、少しでもふさわしい学力をもって進学してくださいね。

合格はほぼ約束されていますので。

 

 

それでは、今日はこの辺で。