千葉県公立高校入試2020~隣接学区協定について

今日は千葉県の前期入試の合格発表日です。

合格した方はおめでとうございます。

これで高校の60%内の実力が証明されましたね。

 

残念ながら不合格になった人は、そこまでショックを受ける必要はありません。

なぜなら、後期入試のための定員は残っていますし、定員を大幅に超えていないかぎりはあなたの席は残っているからです。

 

ただ、注意してほしいのは、隣接学区協定についてです。

茨城県からとなりの千葉県の高校に合格できるのは「定員の30%」と決まっています。

 

例えば、定員280名の高校があった場合、

茨城県側からは、定員の30%にあたる84名しか合格できません。

これを超えた人数は絶対に合格することはないのです。

 

極端な話ですが、もし前期で茨城から84名の子が合格してしまったら、後期で茨城の子が受かるチャンスはありません。

もし定員割れを起こしていたとしても、茨城県側からは定員の30%しかとらないのです。

 

この情報に関しては、各高校のHPで発表されています。

そこまで長い間、掲載されているものではありませんので、確認はお早めにしてください。

では、当塾の近辺の高校だけ情報を載せておきますね。

 

■佐原高校 普通科

定員・・・240名

 

前期定員・・・144名  前期志願者・・・231名  

前期内定者・・・144名 前期不合格者・・・87名

 

茨城県からの定員・・・72名  茨城県からの志願者・・・76名

茨城県からの合格者・・・60名 茨城県からの残り枠・・・12名

 

後期志願者・・・〈茨城〉16名 〈全体〉87名

後期定員・・・〈茨城〉12名 〈全体〉96名

 

志願先変更によって数の変動はあるかと思います。

もし前期の不合格者がそのまま後期も受験するとなった場合、茨城県側からは4名の不合格者が出てしまいます。

全体的に定員割れを起こしているものの、茨城県の子だけ不合格者が出るということです。

 

■市立銚子高校 普通科

定員・・・320名

 

前期定員・・・192名  前期志願者・・・308名  

前期内定者・・・192名 前期不合格者・・・116名

 

茨城県からの定員・・・96名  茨城県からの志願者・・・99名

茨城県からの合格者・・・70名 茨城県からの残り枠・・・26名

 

後期志願者・・・〈茨城〉29名 〈全体〉116名

後期定員・・・〈茨城〉26名 〈全体〉128名

 

こちらも志願先変更によって数の変動はあるかと思います。

もし前期の不合格者がそのまま後期も受験するとなった場合、茨城県側からは3名の不合格者が出てしまいます。

全体的に定員割れを起こしているものの、茨城県の子だけ不合格者が出るということです。

 

■佐原白楊高校 普通科

定員・・・200名

 

前期定員・・・120名  前期志願者・・・206名  

前期内定者・・・120名 前期不合格者・・・86名

 

茨城県からの定員・・・60名  茨城県からの志願者・・・57名

茨城県からの合格者・・・35名 茨城県からの残り枠・・・25名

 

後期志願者・・・〈茨城〉22名 〈全体〉86名

後期定員・・・〈茨城〉25名 〈全体〉80名

 

こちらは茨城県で定員の余裕が出ています。

志願先変更などで点数の推移がなければ、茨城県の子たちは隣接学区協定での締め出しはなさそうです。

 

しかし、全体では6名の定員オーバーになっているので、純粋に6名の不合格者は出てしまいます。

茨城県の子は優位とはいえ、茨城県の子が不合格者になる可能性もあるのです。

 

〈総評〉

例年に比べて、茨城県からの志願者が少なくなっています。

そのため、後期試験で隣接学区協定の締め出しが大幅に行われることにはならなそうです。

ただ、これはあくまでも志願先変更前の数字なので、志願先変更の推移は見ておかなくてはいけません。

 

大事なことは前期の不合格のショックから早めに立ち直り、すぐに後期に向けて気持ちを作り直すことです。

前期で受かるのは、あくまでも6割の人間です。

その中に入れなかったというだけで、その高校に入れなくなったわけではないのです。

 

前を向いて頑張りましょう。

早めに立ち直ったものだけが、後期試験に成功するのですから。

 

 

それでは、今日はこの辺で。