茨城県の公立高校入試の出願が一昨日の月曜日から始まっています。
締め切りは明日までなので、明日の17時には志願先変更前の倍率が確定します。
あくまで志願先変更前なんですが、今年は異変だらけです。
倍率を知りたい方は各高校のHPを参照してください。
ちなみに、教育委員会のHPに行っても見ることはできませんよ。
ご注意ください。
今日から前期入試が始まった千葉県では、ほとんどの高校が定員割れでした。
ただ、この定員割れというのは、後期も見越した場合です。
前期合格の数によっては変動が考えられますし、志願先変更もあるので確定はまだまだ先ですが、定員割れを引き起こすのは必至でしょう。
まさか、これが茨城県側でも起こるとは思いませんでした。
この近辺の高校に至った話ではありますが、軒並み定員割れを起こしているのです。
今年度の子どもの数が異常に少ないのか、それとも子どもの絶対数が少なくなってきているのか、どちらが正解かはわかりませんがおかしくなっているのは事実です。
そして、これがもたらす災難というのは、高校自体の学力低下ということなんです。
今までもそうだったのですが、定員割れを起こした学年は学力平均が低くなる傾向があるのです。
なぜそうなるのかというと、その年の合格最低点が例年よりも低くなってしまい、学力が低い子が入学してしまうからです。
これは授業の質に影響を及ぼします。
高校の授業というのは一斉授業が主ですから、理解できない子が多ければ多いほど質が落ちていくのです。
どうしても授業の足を引っ張る子が出てきてしまい、高校の先生もそれを無視して進めるわけもいかず、授業のスピードは落ちてしまうのです。
倍率が高い場合、つまり不合格者が出てくる場合は、優秀な子が多く集まります。
そういう学年であれば、授業の質もスピードも一定基準以上のものが約束されます。
上位陣の争いも激化するので、優秀な子はさらに優秀になります。
もちろん、大学の合格実績も相当高いものになります。
上位に入ることが前提にはなりますが、有名大学に進学することが約束されるでしょう。
しかし、定員割れを起こした学年というのは、そうはなりません。
どうしても落ちこぼれが出てきてしまい、その子たちが学年の雰囲気を悪くするかもしれないのです。
来年以降もこの状態が続いていくとしたら、この近辺の高校の質はますます下がることになるかもしれません。
意識を高く持ちさえすれば問題はないのですが、周りに影響を受けてしまったらどんどん悪い方向に引きずられてしまうでしょう。
これを打開するためには、高校のクラスを減らすしか手がありませんね。
クラスを減らしてでも、不合格者が出るような受験を行わないと、何のために受験勉強を頑張っているかがわからなくなります。
とある中2の子にこの話をしたら、「そんなつまらない受験はしたくない」と言っていました。
私も同感ですね。
最低でも頑張ってよかったと思えるような受験を生徒には経験してほしいなと思います。
子どもの数をいきなり増やしていくことは難しいでしょうが、子どもの数に適した定員にすることは比較的易しいと思います。
ぜひ教育委員会には頑張ってもらって、適正な受験が行われるようにしてほしいですね。
それでは、今日はこの辺で。