親のレベルと子どものレベルは比例関係が成立する。

幸いなことに、うちの塾生の保護者のみなさんはレベルが高いと思います。

なぜなら、塾のやり方についてきてくれているからです。

 

塾が自習に来なさいと言えば、連れてきてくれます。

しかも、「朝9時から自習です」と言っても、朝ちゃんと子どもを連れてきてくれます。

自分は仕事をしていても連れてきてくれるんです。

 

保護者面談があれば、時間を作って塾に来てくれます。

学校の面談ではなく、塾の保護者面談ですよ。

毎回参加してくれている人がきちんといるんです。

 

これって、保護者の方々が塾を信頼してくれているから起こる現象なんです。

保護者が塾を信用できなくなったら、塾を辞めさせるだけですからね。

 

そして、そういうご家庭のお子さんを預かると、私も心が引き締まります。

保護者の皆さんが頑張っているのに、私が手を抜くわけにはいかなくなるんです。

これはお金をもらっているからというのは関係ありません。

 

もちろん、お金の分は働かせてもらいます。

しかし、それはあくまでお金の分だけです。

同じ金額をいただいている以上、同じように指導するだけなんです。

 

保護者の方々が頑張る姿というのは、子どもは見ています。

保護者が頑張っているのに、その子どもが頑張らないのは間違っています。

そんな子を見つけたら、私はその子を激しく怒りますね。

 

しかし、一方で保護者が適当になってしまえば子どもも適当になってしまいます。

例えば、家で勉強しろと言わない保護者の方がいたとします。

勉強しろと言われない子は、当たり前のように勉強しません。

 

そして、その子の成績はみるみる下がっていきます。

さすがにヤバいと思って、慌てて塾探しをし始め、適当に塾を見つけて、そこに入れてしまいます。

塾に入れたことに安心して、また子どもに何も言いません。

 

塾に入れて数か月が経ち、子どもの成績を見ても一向にあがってきません。

せっかく授業料を払っているのに、全然変化がないんです。

むしろ下がっているかもしれませんね。

 

そうなると、始まるのは塾批判です。

自分の子がその塾に合っていないのではないかと疑い始めます。

でも、自分の子の友だちは成績が上がっているようです。

 

塾が悪くないとしたら、子どもが悪いんじゃないか・・・疑心暗鬼に陥ります。

そして、初めて子どもを叱り始めるのです。

しかし、そこまでこじらせていると子どもは言うことを聞きません。

 

散々ほっておいたクセに、今さら何なんだよ!!と子どもは思います。

ますます子どもは言うことに耳を傾けません。

すると、今度はうちの子、反抗期なんじゃないかしら・・・と疑い始めます。

 

そこで行う行動は、塾を辞めて他の塾に変えようとすることです。

他の塾に変えても意味がないのもわからずに・・・

 

さて、この場合、何がいけなかったと思いますか?

塾批判をしたことでしょうか?子を叱ったことでしょうか?

それとも、何も言わずにほっておいたことでしょうか。

 

もちろん、それらも悪いでしょう。

タイミングも、叱る理由も最悪であることに変わりありません。

しかし、こういう保護者の方って多いんじゃないですかね。

 

では、一番悪かったと私が思うことを発表しますね。

それは、「塾任せ」にしてしまったことです。

塾に入れることだけで満足し、子どものサポートをしていないんです。

 

塾に入れること自体は間違っていないでしょう。

だって成績が下がっているのですから、今さら家で勉強させようとしても無理でしょう。

そういうときはお金がかかってもプロに任せるのは間違っていません。

 

しかし、それを一方的に塾任せにするのは間違っています。

塾と親は連携をしなくてはいけないんです。

そうしないと子の成績は上がっては来ないんです。

 

自分の子が通っている塾がどんな塾なのかを把握してください。

保護者面談があったら、必ず参加してください。

そして、塾の先生に、成績が上がらないのは何がいけないのかを聞いてください。

 

保護者が子の成績を本気で上げようと思っているのであれば、絶対に子どもの成績は上がります。

なぜなら、親が子の成績を気にするというのは、子どもにとっても褒められるチャンスが増えるからなんです。

 

最悪なのは、子どもを放置することです。

それは、無視しているのと同じです。

そうではなくて、子と一緒になって頑張ってほしいのです。

 

子どもだけに頑張らせようと思っても無駄ですよ。

子どもに頑張ってもらいたいなら自分も頑張りましょう。

親の背中を子に見せて、あこがれの存在になろうとするのが大事なことですよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。