目線の高さはどこにある?

今日は鹿島学園の受験日・・・

中3生にとっては初めての受験・・・

とても疲れると思う。

 

それなのに、自習に来る中3生。

私は自習に来なさいとは言っていない。

今日が本番ではないことを自覚しているんだね。

 

さて、本題に。

この間、とある生徒がこんなことを言ってきました。

「先生、テストの点が下がっちゃった」

 

テストの点は上がったり下がったりを繰り返すものですから、下がるのは仕方のないことです。

私が「その子にどのくらいの点だったの?」と聞いてみると、

その子は「う~ん、400点は越えているんだけどね」ですって。

 

400点を越えているのに、しょげている生徒が目の前にいるわけです。

私は何て言ったらいいんでしょうね(笑)

 

とりあえず私は「ふ~ん、じゃあそれ以上下がらないように気を付けないとね」と言っておきました。

 

他の生徒ですが、こんなことを言ってた子がいます。

「先生自分なりにいい点だと思うんだけど・・・」

と言ってきたので、私は「何が?」と聞いてみました。

 

「学力診断テストで数学が80点だったんだけど、これっていい点数なのかな?」

そう続けたのです。

そのときの学力診断テストがどの程度の難しさなのかがわからないので、正確なことは言えないのですが、私は「いい点数なんじゃないの?」と言っておきました。

 

そういわれたその生徒はニコニコ笑っていました。

おそらく、自分の点数が本当に価値のあるものなのかが疑問だったのでしょう。

 

うちの子たちの目線は高いんだなぁと改めて実感しました。

そんな高得点をとっているのに不安になるなんてすごいですよね。

 

うちの塾では点数に意識を持たせるようにしています。

もちろん努力を認めてあげることも大事なんですけど、点数がとれないと高校は合格できませんからね。

いくら努力をしても点数に結びつかないとダメなんです。

 

同じ350点をとっていたとしても、300点から350点になった子は喜び、400点から350点になった子は悲しむわけです。

しかし、高校受験は点数で競い合う以上、後者の目線である方がいいのです。

 

自分の基準をどこに置くかは今までの努力に影響します。

400点をとるための努力をしている子は、400点をとらないと満足しないわけです。

一方で、勉強不足の子が400点をとらないで後悔することはないでしょう。

 

自分の身の丈にあった目線でいいとは思いますが、あまりにも低い目線というのは、その子の成長を阻害してしまいます。

親子で目線の高さを設定しなおし、その上で二人三脚で目標を目指していただきたいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。