叱るときは、きちんと理由を言ってほしい。

前回よりもテスト結果が下がっていれば、怒りたくなると思います。

その子が勉強をさぼっていて、それが原因で成績を下げてしまっているなら、そのときは叱るのも仕方ないかなと思います。

 

ただ、勉強自体を頑張っている子に、点数が下がっただけで叱るのはマズいです。

頑張っているのに点数が上がらないのは、本人もショックを受けているはずです。

それなのに、親が叱って追い打ちをかけてしまうのは、その子がかわいそうです。

 

やる気というのは、人に認められて出てくるものです。

努力をしていること自体は認めてあげなくてはいけないのです。

頑張っていることは認めた上で、点数が上がらなかったことを話しましょう。

 

それも単純に叱るのではなく、なぜ叱っているのかを明確にしてあげてください。

「お母さんはあなたに○○のようになってほしいのよ」

「厳しいことを言うけど、このまま下がり続けたら高校受験で苦労するよ」

「○○高校に入るためには、○○点が必要だから、その点数から下がらないようにしよう」

などです。

 

しかし、○○高校という名前を出す以上は、親子ともに同じ志望校を目指していないといけません。

親だけが一方的に○○高校に行かせようとするのは間違いだと思います。

親子で○○高校に行きたいという気持ちを統一しておかないと、いずれ子どもの反抗にあうことになるからです。

 

頑張っている子を叱ってばかりいると、本当に頑張らせたいときに頑張らない子になってしまいます。

子どもは「頑張っていても認められないなら頑張るのが無駄だな」と考え始めるからです。

そうなると、親がどれだけ頑張るように言っても何も響かなくなります。

 

実は、子どもが勉強を頑張るのは親に認められたいからなんです。

親に喜んでほしいから勉強を頑張るんです。

決して自分が心から頑張ろうと思っているわけではないんです。

 

もしかすると褒めすぎることで子どもが緩んでしまうのではないかと思うかもしれませんが、そんなことにはなりません。

子どもはもっと頑張って親に認めてもらおうと思うんです。

親が普段叱ることが多いなら、褒めることは絶大な効果をもたらします。

 

「褒める」と「叱る」の比率は6:4が理想でしょうか。

必ず褒めることが多くなるようにしてくださいね。

どうしても叱らなきゃいけないときは、必ず理由を明確にして叱るようにしましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。