最後は一人で戦わないといけない。

大学受験の勉強を経験した人ならご存知だと思いますが、勉強って最後は自分との戦いなんですよね。

遊びとの誘惑と戦い、難問に立ち向かい、入試本番で入試を解くのも、すべて自分です。

 

この自分と戦うということができない子は、第一志望に受かることはないでしょう。

かく言う私は、挫折をした人間なので、そこまで偉そうなことは言えないんですけどね。

 

自分が本当に理解していなければ、入試問題を解くことはできません。

こればかりは周りは助けてあげることができないんです。

どれだけ上等な授業を受けていたとしても、それを自分に吸収できなければ、無駄になってしまうんです。

 

実は、授業に頼ってしまっている子は、真に勉強ができるとはなりません。

勉強というのは、自分で教科書で調べて理解をし、テキストを読んで理解を深め、そして問題集で問題を解くことが必要なんです。

 

その流れはすべて一人でできることです。

一人で勉強できる子というのは、それが自分の力だけでできてしまうんです。

そもそも周りを頼っていこうなんて考え方をしないのです。

 

たまに中学校の1位の子は塾に通っていないということを耳にします。

学校の授業を聞き、家で勉強するだけで、定期テストはほぼ満点をとってくるのです。

 

こういう子は、親の管理がしっかりとしていて、子どもも素直に親の言うことを聞きます。

親子関係が良好であり、子が親の言うことを信じていると、こういう関係ができあがるのです。

そのためには、親子での会話が豊富でなくてはいけませんけどね。

 

中学時代に塾に頼ることなく、自分で勉強できるようになった子は高校に行っても困ることはありません。

なぜなら、教科書を読めばたいてい自力で理解できるので、人に質問するよりも教科書で調べた方が早いとさえ思っているからです。

 

実は、私も高校時代学校の数学の授業を全く聞いていない子でした。

高校の先生の授業は教科書を丸写ししているようなものだったので、こんな授業を聞くくらいなら自分で読み進めた方が早いと思っていたのです。

 

教科書を読み、それを理解し、テキストで問題を解いていました。

それでも、数学は理解できましたし、テストでもそこそこの点数をとっていました。

とはいえ、これは好きな教科が数学だったのでできたことであり、他教科はボロボロでしたけどね。

 

このブログでも何度も紹介していますが、テレビで有名な林先生の教え子たちも「授業は必要ない」と言っています。

この「必要ない」というのは、文字通りの意味ではなくて、「頼ることはない」という意味なんです。

授業は自分に必要な箇所だけ聞けばよくて、他は自学でなんとかできるという意味なんです。

 

林先生クラスになると、本当にわかりやすい授業を展開しています。

しかし、東大を受けるような子にとっては、それは何かの足しにしかならないのです。

だって、授業を頼っていないんですもの。

 

塾の究極の利用方法は、自分で勉強したけど理解が足りない箇所を補うことなのです。

自分で教科書を読んで理解する。そして、学校の授業でも理解しようとする。それでも、わからないなら塾の授業に頼る。

これが理想の流れですね。

 

勉強の習慣がある子でないとその境地には到達できませんが、勉強の習慣さえ身についていればゆくゆくはその境地に到達するはずです。

まずは、勉強の習慣を身につけさせましょう。

それをやるのが親の役目なんだと思いますよ。

 

 

 

それでは、今日はこの辺で。