大学入試改革が頓挫しましたね。

来年度にはセンター試験がなくなるということでしたが、どうやらセンター試験は継続となりそうですね。

大学入試改革が頓挫したわけですが、そもそも記述問題で大人数の学力を測るのは無理だと思います。

 

新聞でその記述問題を見たことがありますが、今までのセンター試験とは全く違うものでした。

答えを求めるだけでなくて、解き方を説明しなくてはいけないのです。

 

その問題を見たときに、私は「今の子たちにこれが解けるのだろうか?」と疑問に思いました。

基本的に今の子たちが書いている文章というのは、LINEやTwitterなどのSNS上での短文のみです。

長文を書く習慣のない子たちに、いきなり長文で説明しろと言われたところで、正確に書けるわけがないのです。

 

その採点に関しては、政府はベネッセの子会社に委託するつもりだったらしいですね。

採点をするだけでも膨大な人数が必要で、しかも正確な採点ができるのかは疑問です。

アルバイトまで使うとの報道がありましたが、アルバイトが採点することで、どれだけの公平性が保たれるのでしょう。

 

記述問題に関しては、私も指導するのに手こずります。

記述問題ができないわけではないのですが、その記述の仕方で正解になるかどうかは、採点する先生次第なのです。

 

例えば、学校の理科の先生などは読解力がない先生が存在します。

漢字が書けない先生も存在するのです。

そういう先生が記述問題の解答を読んだところで、正確に判断はできないと思います。

 

以前、生徒が塾で使っているテキスト通りの答えを、定期テストで書いてきました。

しかし、その採点は✖でした。

学校のワークとは表記が異なることから✖にされたみたいなんですが、その先生の読解力の無さにはがっかりしました。

 

私からしたら、どちらも正解なのです。

しかし、学校ワーク通りに書かないと〇がつかないんです。

だからこそ、定期テストで記述の答えを書くときは、ワークの通りに書かせることとしています。

 

採点する側の先生ですら間違えるのが記述問題なのです。

それをアルバイトが正確にできるはずがありません。

私は今回の文部科学省の決定は英断だなと思いましたね。

 

不安な状態で進められる大学入試改革ほど怖いものはありませんから。

文部科学省にはもっと精査をして、改革をおこなってもらいたいですね。

 

 

 

それでは、今日はこの辺で。