自分で解けるようにならなきゃ意味はなし。

上位の高校を目指している子たちは自ら考え、過去問を解き始めましたね。

今年は私が計画を立てるのではなくて、生徒の自主性を重んじて好きにやらせています。

 

ただ、全員が自主性があるわけないので、ある時期に来たら全員強制でやらせますけどね。

それを、先どってやろうとするのは止めませんよということです。

 

で、ある数学が得意な子がさっそく過去問を解いていました。

普段実力テストでは、数学を80点以上取ってくる子です。

調子がいい時は100点をとってきたこともあります。

 

そんな子が過去問の数学を解いていたんです。

最初は自信があったのでしょう。

しかし、全く解けなかったらしいのです。

 

ま、私は想定内の出来事だったので慌てませんでしたが、その子の顔は真っ青でしたね。

そこまで解けなかったことにショックを受けていたのでしょう。

 

ただ、できなかった問題がどんな問題なのかを聞いてみると、その解き方は授業で教えていたものでした。

全く解き方を知らないのなら仕方ないことですが、教わったことを使って解けないのは、その子の怠慢です。

つまり、教わったときに理解しても、そのやり方を覚えようとはしなかったってことです。

 

過去問をやらせるメリットってここで出てくるんですよね。

自分がいかに甘かったのかということを教えてくれるんです。

 

学校の実力テストって簡単なんですよ。

その点数を信じてしまうと、過去問で打ちのめされてしまうんですよね。

 

私はこの子に日ごろから「毎日、難問を解いておかないと頭は柔らかくならないよ」と忠告してきましたが、この子は私の言う通りに行動してませんでしたね。

 

頭を使わない問題をどれだけやったって、頭はよくならないんですよ。

「この問題ってどうやって解くんだ!?」と頭を悩ませて解かないと、解き方なんてひらめくようにはなりません。

 

ちなみに、私はたとえわからなくても、過去問の解き方を簡単に教えることはありません。

今まで授業で教えたことがあるのであれば、なおさら教えることはありません。

もし、教えたとしても、その子が調べて調べて調べつくさないと教えることはないのです。

 

なぜなら、その問題を解けるようにならなきゃいけないのは、私ではなくてその子本人だからです。

試験はその子が受けるものです。試験中、私が側でアドバイスはできないのです。

だからこそ、試験本番までにその問題の解き方を調べてでも理解しなくてはいけないのです。

 

例えば、清真学園の問題を解いている子がいます。

その子が数学の問題を解いていて、私に解き方がわからないと言ってきても教えません。

まずは、その子に調べさせます。

 

そして、その調べた結果どうだったのかを生徒に尋ねます。

答えに近づいていればいいですが、全然近づいていないならまた調べさせます。

それを何度か繰り返し、答えに近づいているのに、まだたどり着かなかったら、そこで私が解法を示します。

 

そこまでしないと、私の説明がその子の頭に入っていかないのです。

そもそも自力で解けないのであれば、その高校に入れる実力ではないのです。

無理までしてその高校に入っても、ついていけないでしょう。

 

上位の高校に入るということは有名大学を目指すということだと思います。

大学入試は甘くないですよ。

高校入試の問題ごときを自分で調べて解けるようになれないなら、大学入試はまず無理でしょう。

 

ちなみに、解けないからといって心が折れてしまう子に私が手を差し伸べることはありません。

そんなの先が見えていますから。

自分で行きたいと考えているなら、限界ギリギリまで粘って勉強していってほしいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。