苦楽というのは、反意語の熟語ですね。
「苦しい」の反対が「楽しい・楽(らく)」なわけですね。
理想はもちろん勉強を楽しくすることです。
最初は苦しくても、最終的に勉強が楽しくなってくれると嬉しいです。
しかし、生徒たちがやっているのは、「楽しい」勉強なのではなくて「楽(らく)」な勉強になってしまっている気がします。
どれだけ勉強時間を増やしても、「苦しい」勉強から逃げていては頭はよくなっていきません。
では、「苦しい」勉強ということはどういうことなのでしょうか。
それは、
・わからないことを、とにかく調べまくる
・理解するまで、調べつくす
・自分には難しいと思われる問題にとことん挑戦する
これを行うのには、勇気が必要です。
なぜなら、相当頭を使うことになるので、へとへとになってしまうからです。
そこまで疲れることに挑戦するのは、なかなか前向きになれることではありません。
しかし、自分の成績を上げるために、自分の頭をよくするためには、その犠牲を伴わないといけないのです。
頭をいじめないと、脳みそにしわが刻まれることもなく、脳のしわが増えなければ頭はよくなっていかないでしょう。
一方で、「楽」した勉強とはどんなものでしょうか。
それは、
・漢字練習や英単語練習などの練習を黙々とやり続ける
・簡単な問題を何度も解きなおしをする
・わからなければ、すぐに答えを見て納得したフリをする
これらの行為は、勉強しているアピールをしている子が起こす行動です。
自分がいかにも勉強しているとアピールする子の多くが、上記のような勉強を繰り返して時間をつぶしています。
この間、頭はほとんど使っていないので、疲れることもなければ辛い思いをすることもありません。
しかも、ノートにはびっしりと文字が並びますので、あたかも長時間勉強したかのように見えてしまうのです。
それを周りに見せて自慢するけれども、全く点数が伸びないなんてことになります。
勉強というのは、あくまでも頭をよくするために行うべきなのです。
だからといって、ずっと「苦しい」勉強ばかりしていれば、本当に勉強が辛いものになってしまいます。
しかし、ある程度、「苦しい」思いをした勉強は自分の身になり、ひいては頭を柔らかくしていくのです。
適度に自分の頭をいじめる。
それができないと、点数が上がっていくことはないでしょう。
「苦しい」勉強をこなしていけば、それが「楽しい」に変わっていくのです。
最終的に「楽しい」勉強に変えていくために、自分に厳しく「苦しい」勉強をとりいれていきましょう。
それでは、今日はこの辺で。