「挫折」を挫折と思わせないことも大事です。

今、ニュースやワイドショーでは、小6の幼児の誘拐事件を多く取り扱っています。

栃木県の35歳の男が起こしたこの事件なんですが、私はこの男の学生時代の写真を見た瞬間、「あぁ、こいつ頭良かったろうな」と思いました。

 

実際、学生時代はかなり頭がよかったらしく、部活に勉強にまじめに取り組む子だったらしいです。

それが写真からでも想像できましたね。

しかし、高校受験の失敗を転機に人生が荒んでいってしまったらしいですね。

 

私も中学生を何人も見てきていますが、高校受験というのは中学生にとってビッグイベントなんですよね。

失敗すればショックを受けるのは当たり前のことで、私も悔し涙を流した教え子に出会ったことがあります。

 

しかし、これを大事(おおごと)にしてほしくはないですね。

私が言うのもなんですが、高校入試なんて人生で考えたら大した出来事ではありません。

この失敗を挽回できるチャンスなんて、これから何度もありますし、次に失敗しなければいいんです。

 

ただ、今までまじめに勉強してきた子にとって、高校受験というのは初めて味わうショックなんですよね。

その大きさはかなりのものだと思います。

 

周りが期待していれば、その期待に応えようと頑張るわけですが、その期待に押しつぶされてしまってはダメなんです。

多分ですが、上記の犯人も周りの特に親からの期待が大きかったのでしょう。

それが大きなプレッシャーになったのだと思います。

 

親が子どもに期待するのは仕方のないことですが、その期待の仕方を間違えないでほしいですね。

子どもの受験に関しては「受かっても落ちてもどちらでもいいよ」というスタンスでいてほしいんです。

 

特に頑張っている子に対してはこのようなスタンスであってほしいですね。

もし不合格になってしまっても、がっかりした態度を見せたり、怒ったりしないでほしいですね。

 

高校進学に失敗しても、高校に行けなくなるわけではないと思います。

そして、その進学先で頑張ればいいのです。

環境が人を作ると以前書きましたが、逆境から這い上がるのもアリなんじゃないですかね。

 

受験当日までは、頑張った子が合格することを信じてあげて、受験が終わったら「どちらでもいいよ」というスタンスになれば、子どもにとって気が楽になるのだと思います。

頑張っているのは子ども、ショックを受けるのも子どもです。

周りがしっかりとケアをしてあげて、前を向いて進めるようにしてあげたいですね。

 

ちなみに、上の犯人には同情すべき点は全くありませんし、擁護しているわけでもありません。

あくまでも悪い例として取り上げさせてもらいました。

犯人と同じような境遇にだけはならないでほしいと切に願います。

 

 

それでは、今日はこの辺で。