これこそ社会の縮図なのかもしれない。

うちの中3生は水曜日に課題の確認テストをやっています。

生徒ごとの志望校に合わせて、合格点を設定しています。

その合格点を越えていたら合格、合格点を越えていなかったら後日追試を受けに来なくてはいけません。

 

10個テストがあったとして、7個合格だったなら、その子は7勝3敗となります。

3個しか合格しなければ、3勝7敗となり負け越しとなるわけです。

 

では、ここで質問です。

『合格点が90点以上の人と、合格点が70点以上の人、どちらの方が勝ち越しが多いでしょうか?』

 

確認テストは問題数が少ないので一問の配点が大きく、一問5点~8点まであります。

つまり、2問間違ったら、90点合格の人は不合格になります。

逆に70点以上の人は3~6問間違えても合格になります。

 

ちなみに、テスト範囲は全員同じ、1週間分の課題から出されるのです。

同じテキストで同じ時間だけ勉強してもらっています。

つまり、全員の条件は同じというわけです。

 

単純に90点以上の人が合格するのは大変なことです。

ちょっとした間違いで不合格になりますし、私は細かいミスも許しません。

漢字ミスもスペルミスも即座に見つけ✖をつけます。

 

さて、これだけ聞かされたらどうですか?

勝ち越しはどちらなんでしょうか?

90点合格なのか、70点合格なのか・・・

 

大体予想つきましたかね?

答えは「90点以上の人」なんです。

ちなみに、90点以上で合格の子の勝敗は8勝2敗とかで、70点以上の子の勝敗は3勝7敗とかなんです。

 

結局、上を目指している子って、妥協しないんですよね。

90点以上という高いハードルを越えようと思って勉強しているんです。

一つのミスが命取りになることがわかっているんですよね。

 

というか、そう仕向けているんですけどね。

成績上位の子ってのは、素直なのですぐに反応してくれます。

だからこそ、伸びていくんでしょう。

 

問題なのは、中途半端に頑張っている子たちなんです。

70点合格というのは、かなり緩い基準なんです。

志望校に合わせて定められた基準ではあるものの、これをクリアできないということは志望校合格も厳しくなるということなんです。

 

中間層の子たちは早めに火をつけないと大変なことになりますね。

まずは、この確認テストで全部を合格にするための勉強をするべきです。

それがゆくゆく、受験間際の点数上昇につながっていくのですから、頑張ってほしいですね。

 

この状況って社会の縮図なんじゃないかなと思います。

結局、負け組の人たちって、この学生時代から負け始めるんですよね。

人生において何を負けとするかは人それぞれですが、目の前のことに頑張れない人間はきっと未来でも苦戦するはずです。

 

人生の逆転劇は今からでもできますよ。

今までの反省を大いにしてもらい、目の前の勉強に集中してくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。