何を考えているんだろう?

最近、スマホでニュースになっていましたが、世田谷区でも定期テストを廃止した中学校が出てきたらしいです。

しかも、時間の区切りもなければ、毎日習熟度テストを実施していて、教室で勉強できない人は職員室近くの廊下の勉強スペースで勉強できるんですって。

 

もう今までにはありえないくらいの改革を行っているみたいですね。

これって校長先生が号令を出しているケースが多いみたいですけど、全員の教職員の意思疎通ができているのでしょうね。

 

東京都は教育委員会の取り決めはないのでしょうか?

そこまで詳しくはないのでよくわかりませんが、どうやら学校の裁量権が大きいみたいですね。

 

定期テストをなくす・・・その代わりに何を行うか?

これが徹底できていれば問題ないと思います。

 

定期テストが意味をなさないと思えばなくせばいいのでしょう。

でも、その代替案が必要になってくるのです。

それがないのに安易になくしてしまうのは、私は反対です。

 

神栖市の定期テストは回数を少なくしました。

1学期につき一回しか行われなくなりました。

その代わり単元テストが随時行われるようになったんですが、何のためにそれを実施しているのかまでは伝わってきていません。

 

そもそも学校の先生が生徒たちをどのように指導していきたいのかのビジョンが見えません。

学校の先生の仕事というのは多岐に渡るもので大変なのは重々承知しています。

ただ、わけのわからないことだけはしないでもらいたいですね。

 

先日、定期テストが行われ、生徒に問題を持ってきてもらいました。

とある中学の社会の問題と答案を見比べていたとき、ある問題に引っ掛かりました。

問題に答えている生徒の答えが、私は正答だと思うのに✖にされていたのです。

 

すぐさま私は生徒に「なんでこれ間違ってんの?」と聞いたところ、

その生徒いわく、「ある言葉」が入っていないからダメだと言われたと言うのです。

私は「ふ~ん・・・」と言いながら問題文を読み返しました。

 

しかし、その問題文には「ある言葉」を入れなさいとは書いていませんでした。

それなのに、「ある言葉」がないと〇ができないというのは、理にかなっていません。

本来なら「ある言葉」が入るように配慮して問題文を作成しなくてはいけないものですが、その配慮はかけらもありませんでした。

 

私は塾の講師ですので、それを〇にしろと学校には言えません。

ただ、自分が何を意図してその問題を作ったのかわかるようにしてほしかったですね。

学校の先生が✖だと言ったら、✖になってしまうのですから。

 

他にも、定期テストにも関わらず、丸々実力テストの問題を出していた学校もありました。

実力テストと定期テストは問題の構成が異なるんです。

それは目的が違うからで、実力テストは今までの実力を測るのに対して、定期テストは今までの授業理解度を測るものなんです。

 

それにも関わらず定期テストに、実力テスト形式の問題を出されるのは迷惑でしかないですね。

何か目的があったのかは知りませんが、事前に連絡もなければ、学校ワークも普通に提出させる始末です。

何のためにこのテストを実施したのか、それを伺いたいくらいですね。

 

定期テストで学校ワークをやってこいと言った以上、学校ワークに準じた問題を出すべきなんじゃないでしょうか。

他の子はどうかは知りませんが、うちの塾生は学校ワークの繰り返しを行い、定期テスト範囲の内容を理解しようと努力していました。

 

私は、努力した成果を出せないテストは意味がないと思います。

最低でも頑張る生徒が報われるテスト作りをするべきですね。

 

神栖の中学校改革はどこに向かうのでしょうか。

くれぐれも努力している子の足を引っ張るのだけは止めてほしいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。