中高一貫教育校についての考察を語ります。

昨日、水戸で開催された教材会社のセミナーに参加してきました。

セミナーの内容は中高一貫教育高校についてでした。

 

部屋はそれぞれの塾からいらした先生方で満員でしたね。

それだけ関心が高いのでしょう。

私もまだまだ情報不足なので、こういうセミナーに参加したりして情報を集めたいところですね。

 

セミナーでは、県教育委員会の先生方が説明してくれました。

まだ審議中のことも多く、明かせない情報もあったようですが、今現段階で決まっている情報は聞くことができましたね。

 

では、そこで聞いた情報とその考察について書いていきたいと思います。

なお、詳しい内容を知りたい方は県教育委員会のHPにアクセスしてみてください。

茨城県教育委員会HP

 

茨城県を12のエリアに分けて、そのエリアごとに中高一貫教育高校を設置する予定みたいですね。

この近辺ですと、エリア⑤と⑥が該当します。

エリア⑤・・・鉾田一、鉾田二、鉾田農、玉造工、麻生

エリア⑥・・・潮来、鹿島、神栖、波崎、波崎柳川

 

中高一貫校になるのは、2020年度が5校、2021年度が3校、2022年度が2校の計10校になります。

基本的には上記の12のエリアに一つずつ配備されるみたいですね。

近隣の高校では、来年度に鹿島高校と、鉾田一高が中高一貫高校に生まれ変わります。

 

では、考察に・・・

エリアごとに中高一貫高校になるといっても、鹿島高校だけ極端に学力が低いことがわかります。

 

まず、来年度に中高一貫高校5校の偏差値を見ていきたいと思います。

エリア② 太田一高 偏差値 55

エリア⑤ 鉾田一高 偏差値 56

エリア⑥ 鹿島高校 偏差値 48

エリア⑨ 竜ケ崎一 偏差値 63

エリア⑪ 下館一高 偏差値 60

 

基本的にエリアごとの一番学力の高い高校が中高一貫校になるわけですので、他のエリアはその地域の名門と言われる高校が選ばれます。

ですが、鹿島高校はエリア⑥で一番学力が高いとはいえ、偏差値50を切る高校なのです。

 

他の高校のように、うまくことが運ぶとは思えませんね。

しかも、中学部で募集するのは1クラス40名のみです。

高校の募集は1学級減になるとはいえ、6クラス分つまり240名は募集するわけです。

 

1クラスの中学部の子たちは高度な教育を3年間受けるかもしれませんが、その他の子は普通の公立中学を卒業するだけです。

しかも、優秀な子は佐原高校や市立銚子高校、佐原白楊高校などの千葉県の高校に進学するわけですから、鹿島高校にはそこまで学力の高い子は受験しないかもしれません。

現状のままなら、学力差が開くのは仕方のないことだと思います。

 

しかも、高等部でのクラス分けは混合クラスにする予定のようです。

つまり、中学部の子が高等部の子たちと合流するときに、一般受験をした子たちと混ぜた状態でクラス分けをするというのです。

 

他の高校ならそこまでの混乱はないでしょうが、鹿島高校の学力を少しでも上げておかないと、中学部の子たちとの学力差がある状態で高等部を運営することにもなりかねませんね。

 

せっかく中学部から入学したのに、高等部になった瞬間、自分よりもレベルの低い子たちと同じ授業を受けなくてはいけないのです。

そんな状態のままでは、せっかく中高一貫校に入ってもがっかりですからね。

 

まあ、今の段階での話ですので、今後の審議によってどう変わるかわかりませんけどね。

ですが、このエリアを他のエリアと同じように扱うのはダメなような気がします。

 

とここまで悲観的な話をしてきましたが、私はこの改革には大賛成なんです。

先ほどの問題を考えるならば、鹿島高校の学力向上は急務です。

もう来年度には中高一貫校になるわけですから、のんびりしていられないと思います。

 

実際、鹿島高校内部も中高一貫校に向けての準備を開始しているみたいですね。

鹿島高校生に聞いてみると、内部生の子たちにも中高一貫校についての情報は知らされているみたいです。

 

定期テストの中身を見ても、今までは扱わなかった問題も定期テストに出すようになっているみたいですしね。

このエリアの最上位高として、進学に力を入れていくのかもしれません。

 

このように鹿島高校の学力を少しでも上げなくてはいけないというのは喫緊の課題だと思います。

なら、来年度の高校入試は恐いかもしれませんよ。

1学級減になるにも関わらず、中高一貫校としての期待から志願者は増加する可能性がありますね。

 

そうなれば、学力が少しでも低い子は振り落とされることになるでしょう。

できるだけ学力の高い子を入れようと考えると思いますしね。

今、中3生で鹿島高校を志願している人は、かなり気合を入れて勉強しないと合格できないかもしれませんよ。

 

ちなみに、今小学生の子は、鹿島高校付属中学校(仮)を受験するのも面白いかもしれません。

試験勉強をしないと太刀打ちはできないと思いますが、清真学園を受験するような受験勉強は必要ないかもしれません。

 

清真を受験するためには、中学受験専用の特殊な勉強が必要になりますが、中高一貫校の場合は、そこまで特殊な勉強は必要ありません。

ただ、記述力だったり、読解力だったり、高度な能力は要求されますので、小学校の成績が上位でないと受かる可能性は低いですけどね。

 

やっとこの地域にも高校改革の波が来ました。

少しでもこの地域の学力が上がるのであれば、どんどん改革を進めていってほしいですね。

のんびりしていると、鹿島高校はなかなか入れない高校になってしまうかもしれませんよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。