昨日とある中2生が自習に来ていました。
その子は学校ワークを解いていたのですが、ふとこんなことを私に話してきました。
「先生、数学のワーク提出しなくていいみたいです」
私は「はぁ?だから何?だからってやらなくていいことにはならないよね?」と聞くと、
その子は「いや、自分は普通にやりますよ。ただ、そうだと伝えただけです」
そうでした、その子は学校ワークをやれと言われずともやるタイプの子なんです。
少々、勘違いして変なことを言ってしまいました。
そして、そのあと、その子に
「じゃあ、他の子は数学のワークやってこないだろうね。それってラッキーじゃん、平均点が下がるよ!」と伝えると、その子はニヤッと笑いました。
続けて私は「まあ、頭いい子たちはそれでも学校ワークをやってくるだろうけどね」と伝えると、その子も「まぁ、そうなんですよね」と言っていました。
よくわかってんなぁと感心しましたね。
ここで考えてほしいんですけど、なぜ定期テスト前に学校ワークを提出させるんでしょうね?
それって、やっぱり定期テストの勉強をしてほしいからじゃないですか?
何も指示を出さなければ、ほとんどの子がテストの準備はやらないと思います。
では、なぜ提出自体を指示しないんでしょうか?
もし、理由があるのだとしたら、二つのパターンに絞られると思います。
パターン①
学校の授業で生徒たちがしっかりと理解している。
だからこそ、生徒の自主性を信じたい。
きっとやってくれるだろう・・・という生徒を信じているパターン
パターン②
毎回、定期テスト前に学校ワークを提出させている。
でも、どうやらほとんどの生徒が答えを写しているだけのようだ。
だったら、提出なんて面倒なことは止めてしまおう・・・という生徒を信じていないパターン
極端に考えると、上記の2つのパターンに絞られるのではないでしょうか。
パターン①だとしたら、その先生はカリスマですね。
多分、その学校でかなり有名な先生のはず・・・
だって、学校の授業だけですべてを理解させているんですよ?
それって、絶対に近隣にも名前が轟くような存在のはずです。
しかし、上記の指示をした先生は、残念ながらそんな先生ではないようです。
多分、パターン②が濃厚なんでしょうね。
やれと命令しても、大抵の子は答えを写して提出してきます。
学校ワークをチェックしているときに、そのへんはすぐにわかりますから、学校ワークをやらせても意味がないと思っているのでしょう。
なら、チェックは大変な作業だし、やれと言わなくてもやってくる子はいるし、それなら生徒を信じちゃおうというのが、先生の言い分なんじゃないかと思います。
なにせ、定期テストの回数すら減らしてしまうくらい、学校の先生の仕事を減らそうとしているのですから、そのくらい当たり前なのかもしれません。
こうなると、一番大変なのが塾に通っていないやる気のない生徒たちです。
定期テスト前に勉強をしなくてはいけないという意識が育つこともなく、中3生の冬になるくらいに、成績が下がりに下がって行ける高校がないと気づくのです。
慌てて塾を探し始めますが、大半の塾から門前払いをくらうと思います。
塾としても受験ギリギリに入ってこられても迷惑でしょうから。
ちなみに、うちの塾はそのころはすでに募集停止をしています。
学校ワークを提出しなくていい・・・から勉強しなくていい。とはなりません。
うちの塾の子たちは、提出しようがしまいが、そこから定期テストの問題が出題される以上絶対にやってもらっています。
だって、せっかく勉強できる教材が学校から配布されているんですよ?
やらない手はないじゃないですか!
学校ワークをやる意義は、あくまでも定期テストの点数を上げるためですよ。
そこを勘違いしないようにお願いしますね。
それでは、今日はこの辺で。