総体が終わったら勉強します・・・それは無理!

今月の末は総体の県東予選が行われますね。

中3にとっては、最後の大会になります。

しかし、毎年のことですが、総体に近い時期に定期テストが実施されます。

 

中3生にとって、総体は引退をかけた大事な大会です。

土日は練習試合が組まれ、普段の練習も熱が入ることでしょう。

疲れ果てた状況なので、家に帰ったら寝てしまうなんて日々が続くと思います。

 

しかし、テストが近いのです。

総体が近いからテストの問題を簡単にしてくれるのであれば問題ないのですが、そんなわけはありません。

しかも、1学期に一回の定期テストなので、範囲は膨大になることが予想されます。

 

ここで優しい保護者様は、お子さんに「部活が大変なんだから、勉強なんてしなくていいよ。総体が終わったら思いっきり勉強すればいいじゃない」と声をかけるのではないでしょうか。

 

確かに、部活も大事です。

しかも、最後の大会です。

部活に専念してほしい気持ちもわかります。

 

しかし、それで勉強しなくていいというのは暴論です。

勉強と部活は両立すべきであって、どんなに大変でも家庭学習くらいはやらせないといけないと思います。

ガチに勉強させる必要はないですが、この時期に勉強する習慣がなくなくしてしまうのは本末転倒です。

 

ただ、部活で推薦を狙っているなら、勉強よりも部活を優先すべきでしょう。

将来もそのスポーツで食べていくんだという強い気持ちがあるのなら、むしろ勉強時間を減らしてでも部活に専念すべきです。

しかし、そうでないなら、ここで勉強を止めるのはナンセンスです。

 

そして、部活が終わったら勉強してくれるだろうという期待はしないでください。

部活が終わって、空いた時間は遊ぶ時間に回されます。

どれだけ総体前に約束をしようが、その約束が守られることはないでしょう。

 

ここまで断言できるのは、私が数多くの生徒を見てきたからです。

その経験から、子どもは総体が終わっても、自ら部活の時間を勉強に回すことはありません。

そもそも、周りの友達からの誘いに乗ってしまって勉強どころではなくなるでしょう。

 

では、どんな子が総体後、しっかりと勉強時間を増やして勉強するようになるのか。

それは、総体の練習が厳しい時期でも勉強習慣を崩さない子なんです。

そういう子は、テストが近いからといって、部活で疲れていても勉強をします。

 

むしろ、遊ぶ時間を削るのです。

部活で疲れているから、遊ぶのはちょっとできないなと考えるのです。

 

勉強習慣のない子というのは、総体でどんだけ疲れていても、ちゃんと遊びますよ。

一日キツイ練習をしてきたのに、夜になるとずっとゲームをしている。

次の日が大会で朝が早いのに、スマホをいじって友達とLINEばかりしている。

 

どれだけ疲れていても、遊びの日課は止まらないんです。

大事な勉強は止めるくせに・・・

 

子どもの言い分は遊ぶための言い分です。

部活で疲れていても遊びたいんです。

でも、勉強はしたくない・・・それを部活のせいにして、やらないのです。

 

もし、どうしても疲れていて勉強ができないのなら、ごはんを早めに食べさせて早めに寝かしつけてください。

そして、早めに起床させて、少しジョギングでもして体をほぐしたらいいのではないでしょうか。

 

総体に懸けるのであれば、それだけのことをさせましょう。

そこまでしないのなら、遊ばせずに勉強をさせてほうがいいです。

 

総体終わるまで遊びは禁止!にしましょう。

くれぐれも勉強禁止!にはしないでくださいね。

 

もし、総体時期に勉強を頑張りすぎて部活に支障が出るのであれば、強制的に勉強を停止してあげてください。

そんな子がいればですけれど(笑)

 

 

それでは、今日はこの辺で。