解答がない問題集は解いてはダメ!

先日の水曜日、当塾は自立支援学習日の日なんですが、とある中学生が以前いた塾のテキストを解いていました。

その子は自主的にそのテキストを広げて勉強していたので、私は「エライね!それ家から持ってきたの?」とほめました。

 

少し時間が経って机間巡視をしてから、その子の様子を見るとどうやら丸つけをしていない様子でした。

「丸つけはすぐにしないとダメだよ。最低でも見開き1ページで丸つけしなさい」と生徒にアドバイスを送りました。

 

しかし、その生徒は「解答がはさまっていないんです。家でも探したけどなかったです」と返答してきました。

 

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自主的に自分の苦手な部分を勉強しようとしたところまでは良かったんですが、解答のない問題集で勉強するのはいけませんね。

解答がなければ、正答がわかりません。

 

私は「もう一度、家で探してね。今日はもうその問題集を解くのはやめたほうがいいね」というと、その生徒は「でも先生、まとめページがあるから、そこから答えを探せば丸つけできるよ」と答えました。

 

残念ながら、これもダメダメな考えですね。

そもそも問題の意図を完璧に理解できるかが問題なんです。

その子は普段問題をあまり深読みせずに、勘違いして間違った解答を書いてしまう子なんです。

 

そんな子がまとめページから正解を拾ってこれるのでしょうか。

ほとんどの答えが拾えたとしても、すべては無理ですね。

それができるのは、その内容を完璧に理解してことが条件になります。

 

先生レベルならそれが可能でしょうが、まだまだ未発達の生徒が同じことをするのは無理というものです。

そして、こういう勉強をしてしまうと、間違った知識を覚えてしまうことにもなりかねません。

 

勉強というのは知識を正確に理解し暗記することですから、解答がない問題集はその目的を達成できないんですよね。

なので、解答がない問題集は手を出すべきではありません。

 

定期テスト前になると、学校からもらったプリントで勉強している子をよく見かけます。

そんな様子を見ると、すぐに私は「解答もらっているよね?」と声をかけます。

解答がないという返事がきたら、「明日学校で解答もらってきなさい」と言います。

 

せっかくプリントで勉強しようとしても、すぐに丸つけができなければその意義は半減してしまいます。

丸つけは自分の間違いに気づくための大事な作業なんです。

それを軽んじてもらっては困りますね。

 

もちろん丸つけをするときは、間違っているときはきちんとバツをつけるべきですからね。

たまにすべての問題に丸をつけている子を見かけますが、それは答えを写しているからかもしれません。

すべて丸がつけられるのであれば、定期テストの点数は満点がとれるはずですからね。

 

4月初旬に学校ワークに名前を書くようにお願いしましたが、その解答にも名前を書いてくださいね。

解答をなくすというのは、丸つけができないということです。

解答は必ず問題集に挟んで、間違っても紛失をしないように気を付けてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。