「あの子がやっているから、自分もやる」これは正解!

「友達が持っているゲームを買ってほしい。」

「あの子が○○に行ったから、自分も行きたい。」

「あいつは夜中まで○○しているから、自分も遅くまで起きていたい。」

 

子どもの欲求というのは、留まることを知りません。

そういう欲求をぶつけられた親は「よそはよそ!うちはうちなの!我慢しなさい!」と言っているのではないでしょうか。

 

現代の親は甘い傾向があるので、そんなことはないのかな?

「仕方がないわね。これは特別だからね。」と言って、子どもの欲求を聞いてしまうのでしょうか。

 

ですが、子どもがよそを気にするのは、自分の利益にかかわることだけです。

勉強のような自分の損につながることになると途端に周りを見なくなります。

 

友達の○○君が上位10位以内に入っている。

毎日3時間は勉強し、土日の夜はずっと勉強している。

学校での成績もいいし、先生受けもいい。

 

そんな子が周りにいたとしても、子どもはその子の存在を無視します。

もしくは気づかないフリをするか、現実逃避をします。

 

「あいつは特別だから・・・自分とは違う人間だしな」と思って、その子の真似はできないと勝手に自分を決めつけてしまう。

もしくは、「あれだけやんなきゃ成績がとれないなら、そんな努力をしたくないな」と相手の評価を捻じ曲げて考えます。

 

それでも、周りの子に注目しているだけましですけどね。

周りに無関心の子はもっとひどいです。

周りがどんだけ勉強しているのかを気にしないのです。

 

周りが受験に向けて勉強し始めていても、全くその様子に気づけないのです。

今まで遊んでいたあの子がいきなり勉強し始めたのに、それに気づけないのです。

そういう子は、周りの子の成績の上がり始めてやっと気づきます。

 

もっと最悪な子は、どれだけ受験ギリギリになろうと、周りの影響を受けないのです。

マイペースに焦ることなく、淡々と自分なりのちっぽけな努力をします。

周りはそんな様子にあきれ顔なのに、それにも気づかないのです。

 

周りに影響を受けないのは、ある意味で優秀なのかもしれません。

勉強に対して前向きで、周りの遊んでいる存在を気にしないのであれば、それは理想なのでしょうね。

 

私がなぜこのような話をしているかというと、最近の子どもたちは周りの影響をうけなくなってきているように感じるからです。

影響というのは、あくまでも勉強面ですからね。

遊びの分野では昔と変わらず、子どもたちは互いに影響を及ぼしあっていますし。

 

例えば、うちの塾生で最近自習によく来る子がいるんです。

周りの子はそんな存在には気づきません。

淡々と授業に来て、淡々とテストを受けて帰っていきます。

 

その塾生の姿を見て、「よし自分も頑張ろう」と思う子が出ないんですね。

たまらず私が周りの子たちに、「自習によく来る子が最近現れたよ」と伝えても「ふ~ん・・・だから、何?」と我関せずという反応しかしません。

 

勉強することが自分の利益につながるのだと、子ども自身が感じなくてはいけませんね。

そして、それは保護者の役目だと思うのです。

 

何のために勉強するのか・・・それはその子の可能性を広げるためです。

勉強しない子の可能性はどんどん狭まっていき、勉強する子の可能性はどんどん広がっていくのです。

 

自分の子が周りの影響を受けているのかを観察してみてくださいね。

もし、無関心なら関心を持つように促してあげたほうがいいと思います。

 

善い行いはどんどん真似をさせましょう。

それは、保護者自身が手本を見せられることだと思います。

ぜひ、子どものために率先して善い行いを真似してみてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。