失敗して初めて反省ができる。

先日、冬期講習に実施した業者テストの結果が返ってきました。

自己採点を終えている生徒から順に返却を行っています。

一部の生徒には返却済みですが、今週水曜日に全員に返却予定となっております。

 

今回の結果では過去最高得点を出したものがいたものの、逆に過去最低得点をとったものもしました。

受験を控えた中3生の中にも、過去最低点をたたき出した生徒がいました。

 

とある生徒は、今まで塾で行ってきた業者テストの結果を見ても、こんな点数をとったことがないというような点数を最後の最後にとってきました。

私もこの生徒の点数を見て自分の目を疑いました。何かの間違いだろうと・・・

 

でも、よくよく考えてみると、これはこの生徒にとって良い機会になったのではないかと思いなおしました。

だって、これは本番ではないのですから。

 

今まで成功続きのこの生徒にとっては、この失敗はよい薬になるのだと思います。

この失敗のおかげで普段私が注意していることの大事さが身に染みてくれたのではないかと思います。

 

失敗しないと人は自分を省みることはしません。

どれだけ成功を続けたところで、いつかは失敗をするのです。

ずっと失敗をしないでいこうなんて、そんな奇跡的なことは絶対にありえません。

 

実をいうと、この生徒は今まで高得点を取り続け志望校に関しても楽に合格できるだけの成績をすでにとっていたのです。

これだけの点数をとっている生徒に対して、私も注意することがなくなっていたんですよね。

 

でも、この失敗で私はこの生徒に対して、しっかりと注意することができました。

「油断をすれば、誰しもがこんな失敗をするんだよ」と。

この生徒はこの失敗のおかげで、本番の失敗を回避する可能性が高くなりました。

 

失敗はいつ来るかはわかりません。

どんだけ慎重に事を進めていたとしても、失敗からは逃れることはできないのです。

せめて失敗が本番で起こらないようにすることが、私たちにできる精いっぱいの抵抗なんでしょう。

 

失敗を恐れないで挑戦していきましょう。

そして、たとえ失敗したとしても、すぐに立ち直るようにしましょう。

受験まであと少し、くよくよしてはいられませんよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。