計算途中を書くことで、考える時間を減らす。

小6の生徒が数人いるのですが、その中の一人が小学算数を終え、中学の予習を開始しています。

もともと算数が得意な状態で塾に入ってきた子ですので、かなり速いペースで算数を指導することができました。

 

ただ、中学の勉強というのは最初が肝心ですので、急いで進めるのは危険です。

まだ中学に上がるまでに時間はありますので、そんなに慌てる必要もありません。

だからこそ、最初は丁寧に指導していこうと考えています。

 

丁寧というのは、計算のルールをしっかりと身につけさせるということです。

そのためには、計算過程もしっかりと書いてもらうようにしています。

計算過程を正確に書くことによって、計算のルールが身についているかを視覚的に確認することができます。

 

計算の過程を丁寧に書くことで、考えることを極力なくすことができます。

計算は体に染み込むまで覚えこませないと意味はありません。

そのため、頭で考えよりも、書くことを優先したいのです。

 

最初は計算過程を書くのに時間がかかったとしても、ルールが身についてくると自然と暗算で計算できるようになっていきます。

もともとこの生徒は暗算で計算ができてしまう子ですから、最初から暗算でできてしまうでしょうが、それではテンポが遅くなり計算自体に時間がかかってしまいます。

 

一見遠回りのように見えますが、指導の順序を誤ると後で取り返しのつかないことになりかねません。

算数のできる子だからこそ、対応には注意したいですね。

 

 

今年の小6生は優秀な生徒ぞろいです。

来年、中学にあがる前にできるかぎりのことをしてあげて、余裕をもって中学生にあがってほしいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。