書く勉強と読む勉強。

定期テストの勉強をしている生徒を見ていると、いろいろな勉強をしています。

私は生徒一人一人に声をかけ、勉強方法を修正していきます。

間違った勉強方法をしていても、点数は上がらないですからね。

 

間違った勉強方法の中でも一番ダメなのは、「ノートまとめ」ですね。

ノートに教科書の内容を一言一句、間違えずに写していく。

ノートにはびっしり文字が書かれて、あたかも勉強したかのように見える。

 

ただ、これでは頭の中に知識が入っていませんので、テストの問題を解くことはできないでしょうね。

でも、本人はたくさん勉強したと満足しているんです。

たいして勉強したことにはなっていないのに・・・

 

「ノートまとめ」はやり方を間違えると、時間をかけた割に成果が出てきません。

「ノートまとめ」はやらないでも、教科書を読み込むだけで十分、成果は出ます。

ノートを書くことよりも、教科書を何度も読んだ方が時間も短縮できますし、理解も速くなります。

 

しかし、勉強ができない子というのは、こういう時だけ「書く」ことを好むんですよね。

普段の勉強は「書く」ことを拒むくせに、こういうときだけ「書く」ことに固執します。

 

「書く」という勉強をしたいというなら、問題を解いた方がいいでしょうね。

ひたすらにノートに問題を解く。覚えられない言葉は何回か書いて頭の中に入れる。

このような「書く」作業であれば、効果は高いでしょうね。

 

でも、勉強ができない生徒は、問題を解くことが頭を使うことなのでやらないんですよね。

最初から問題が解けないとやる気をなくしてしまうんです。

最初は答えを覚えてから解き始めればいいのに、それをやらないんですね。

 

一方で、教科書をただ「読む」だけでは意味はないんです。

教科書をボーと読んでいても、その知識が頭に入ったかがわかりません。

教科書を読んだら、その箇所の問題を解いてみましょう。そして、どこを覚えて、どこを覚えていないのかをはっきりさせましょう。

 

いわゆるインプットをしたら、アウトプットをしろ!ということですが、「読む」作業もただやっているだけでは無駄になってしまう恐れがあるんです。

要は、書く勉強にしろ、読む勉強にしろ、正しい勉強方法でないと、成果は出てこないんです。

 

まとめると・・・

「ノートまとめ」をやめて、教科書を何度も読む。

教科書を読んだら、その分野の問題を解いてみる。そして、また教科書を読み返す。

これが簡単な正しい勉強法でしょうかね?

 

塾に通わないで頭のいい子というのは、教科書がぼろぼろになるまで読み込むものです。

ぼろぼろになるまで、教科書は読み込みましょうね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。