失敗に立ち向かう勇気を持たなくてはダメです。

「当たって砕けろ」この言葉の意味はご存知でしょうか。

これは、マイナスな言葉ではありません。

「成功するか失敗するかはわからないけど、とにかくやってみろ」という意味ですね。

 

私は生徒にこの言葉を投げかけたことがあるのですが、「砕けたくない」ととんちんかんな返答をされたのを覚えています。

この生徒は「失敗してこい」とでも言われたのかと勘違いしたのでしょう。

こちらは励ましているつもりだったのですが・・・(笑)

 

では、本題に。

「当たって砕けろ」という精神はとても大事な心構えだと思います。

失敗を恐がってしまっては、前に進むことはできません。

すべて成功して進むことなどありえないのですから、失敗を恐れずに進むしかないんです。

 

生徒に問題を解かせていると、わからない問題に差し掛かったとき、すぐに答えを見ようとする子がいます。

間違うことを恐れているのでしょう。

そりゃ誰だって、間違えたくはありません。

 

ただ、授業というのはあくまでも練習段階なんです。

練習は間違ってもいいんです。むしろ間違えなくてはいけません。

もし、確認しながら正解を続けたとしても、テスト本番で間違ってしまっては意味がありません。

 

正しい勉強法というのは、間違えを素直に受け止めて、反省をして次に活かすことなんです。

生徒は間違える勇気を持たなくてはいけません。

 

学力が高い子は、間違えに対して臆病ではありません。

間違えを素直に反省し、次に活かす術をもっているからです。

 

間違えたら、問題にチェックをし、再度解きなおしをします。

これを何回か繰り返して、完璧にしてしまうんです。

それが自然とできている子はテストの点数が低いことはないでしょうね。

 

学力の低い子は、わからない問題を考えることをしません。

間違えたら嫌なので、正解をちらちら見ながら、答えを埋めていきます。

そして、丸つけをして、すべて〇がついたノートを見て満足感に浸るのです。

 

こういうことをしている子がテストでどんな結果になるかはすぐにわかりますよね。

練習でいかに成功しているからといって、本番で成功できるかどうかはわかりません。

逆に練習中にいっぱい失敗して、反省をしていれば本番で成功する可能性は増えますよね。

 

すべて正解をするのは本番だけでいいのです。

練習では失敗をしなくてはならないのです。

自分に厳しくできるかどうか、それがその子の成績を決めてしまいます。

 

お子さんの勉強しているノートを見てください。

すべて〇がついていたら要注意です。

そして、消しゴムで消した跡が残っていて、その上に〇があったら危険です。

 

なぜなら、そういうことをしている子は自分に甘い子だからです。

そんな子がケアレスミスをなくすことはできないでしょう。

 

もし、上記の状態を見かけたら、すぐに口頭でもいいのでテストをしてみてください。

口頭で質問しているのに、答えられないならその〇は嘘ということになります。

そのときは、やさしく「間違えは素直に×をつけなさい」と諭してくださいね。

 

成績を上げたいなら、自分に厳しい子に育てることが大事だと思いますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。