伝統は生徒が作っていく。

とある中3生が昨日こんなことを言ってきました。

「勉強しないと、プレッシャーで気持ち悪くなって吐きそうになる」

 

ライバルたちは一生懸命勉強しているはずなのに、自分は勉強していない。

だから、焦ってプレッシャーを感じて、気持ち悪くなる。

これがこの生徒の言い分です。

 

今はまだ9月です。

まだまだ大半の受験生は勉強などしていないでしょう。

勉強しているとしても、一部の上位者のみでしょう。

 

この生徒のように、まだプレッシャーを感じる必要はないと思います。

でも、勉強しなければ、その不安から解放されることはありません。

この生徒が感じているプレッシャーは時期尚早とはいえ、間違ってはいません。

 

この時期に受験のプレッシャーを感じている子はまれです。

大半の生徒は年明けくらいにやっと焦り始めるでしょう。

本格的に勉強を開始したとしても、そのころではないでしょうか。

 

では、なぜこの生徒がプレッシャーを感じているのか。

それは、この生徒には兄姉がいて、受験のころにうちの塾で勉強している姿を見ているからです。

 

この生徒が塾に入ったのは中1のころです。

今が中3ですから、2年分は先輩たちの受験勉強を見てきたことになります。

この経験は大きいですね。私の投げかける言葉よりも、影響力が大きいと思います。

 

塾というのは、毎年生徒たちが伝統を作っていきます。

先輩たちが受験戦争を勝ち抜いていく背中を見て、後輩たちが育っていくのです。

これは塾でないと、得ることのできない経験ではないでしょうか。

 

学校では先輩たちの勉強の様子をうかがい知ることはできません。

しかし、うちのような学年ごちゃまぜの塾であれば、先輩たちの頑張りを肌で感じることができるのです。

 

私も先輩たちの頑張りを後輩たちに知らせるように心がけています。

「〇〇先輩は、この時期このくらいの勉強量やっていたよ」とか、

「〇〇先輩は、最初〇〇点くらいだったけど、受験までに〇〇点まで上がったんだよ」とか。

 

後輩たちは先輩たちに憧れをもって勉強していきます。

そして、先輩が同じ頑張りをしてきたのなら、自分も同じ頑張りができると考えることができるのです。

 

うちの塾は今年の11月で丸3年を迎えます。

まだまだ伝統は浅いですが、これからも急成長を遂げていきたいと思っています。

今年の受験生が来年どんな笑顔を向けてくれるのか、今から楽しみです。

 

 

それでは、今日はこの辺で。