今日、とある高2の生徒に進路に関して相談に乗っていました。
後、1年後には受験生になるわけですから、
高2は進路に関して真剣に考えなくてはいけません。
いきなり決めろと言われて、すぐに決めることはできるでしょうか?
まだ17歳です。世間のことは何も知らないであろう高校生が将来について真剣に考えろと言われても土台無理な話です。
とはいえ、進路をすでに決めている子も中にはいます。
とある子は親が看護師をやっていることもあって、自分も看護師になることを高2の段階で決めていました。
そして、とある子はまだその夢を語るには成績が足りないですが、成績が上がってきたらその夢に向かって頑張ろうと決めている子もいます。
他には、職業は決めていないものの、自分の好きなことを大学で学びたいといって、進学先を考えている子もいます。
こういう子たちは、私に対しての質問も具体的です。
看護師を目指している子は、推薦入試に受かるために今からしておかないといけないことは何かと質問してきますし。
成績を伸ばそうとしている子に関しては、「高校内で何位以上はとれ」と私に指示されているので、それを達成するために何をしなくてはいけないのかを質問してきます。
まだ子供ですが、しっかりと進路を決めてその目標に向かって動き出せる子っていうのはいるんです。
では、進路を決められる子と決められない子の違いは何なのでしょうか?
まずは、育った環境がものをいいますね。
親の仕事を身近に見ながら育ってきた子は、親と同じ職業に憧れる場合もありますし、
小さいころから本を読んでいる子は、読んだ本がきっかけになって進路を決めたりします。
言い方は悪いですが、何も考えずに育った子に、自分の夢だったり進路を決めることは難しいでしょう。
そして、親から子に対しての働きかけがものを言います。
親の性格が何事もチャレンジする性格だったりすると、子供は親の動きに憧れをもちその動きを真似しようとします。
そんな親から進路に関して話をされれば、子供は真剣に進路に関して考えてくれることでしょう。
中にはこんな子もいました。
親が飛行機が好きな人だったのですが、休みになると息子を飛行場まで連れて行ったそうなんです。
そんな経験を重ねるうちに、その子はパイロットになりたいという夢を持つようになりました。
ですが、そのとき親は子供にパイロットになれとは言っていないんです。
あくまでもこの子自身がそれになりたいと望んだんですね。
これこそ理想的な働きかけなんじゃないでしょうか。
子供の興味はどこから発生するかはわかりません。
本で興味を持つのもよし、ドラマを見て興味を持つのもよし、親の仕事を見て興味をもつのもよしです。
結局はそのきっかけを親が子供に作ってあげているかどうかなんです。
そして、進路を決めるのは、早ければ早いほどいいのです。
もちろん、小学生と高校生では持っている知識に差があるのは当たり前です。
小学生のころはあくまでも夢なんですが、高校生になると途端に現実問題になってしまうんですね。
現実問題になってしまうのは、知識の差からくるものなんです。
たとえば、小学生のころに医者になりたいと言っていた子がいます。
その子が高校生になると、医者になるためには医学部のある大学に行かなくてはならないという現実問題に直面するんです。
その時点で夢が現実問題に変わり、大抵の子が挫折することになります。
もちろん、その小学生に早くから現実を知らせるべきではありません。
そうではなくて、現実を知っている親がその子が医者になれるような道筋を作ってあげるのです。
そして、高校生になって現実に直面しても逃げ出さない強い子に育ててあげればいいのです。
子供の進路は親の影響がどうしても大事になりますよ。
高2になって慌てて進路を決め始める子にしたいのか、
自分の進路を自分で決められる子にしたいのか、
それは親次第だと思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。