大学入試はそんなに甘くないですよ!

先日の木曜日『得する人、損する人』にてお笑い芸人オードリーの春日の東大挑戦の結果が発表されました。

結果は残念ながら、東大入試の足切り※不合格でした。

 

※東京大学などの上位大学は志願者の数が多いため、センター試験の結果で受験者を選抜します。これを通らないと本番の受験をすることができません。

 

約半年の挑戦だったとはいえ、仕事をしながら受験勉強をするのは大変なことだったと思います。

しかも、春日は人気芸人です。テレビにラジオ、海外ロケそしてボディービルダーの練習など、多忙を極めています。

きっと寝る時間を惜しんで勉強をしていたことと思います。

 

さらに素晴らしいのは春日の担当になった講師の方です。

この方は自分で塾を経営されているにも関わらず、本業と春日の指導を同時並行で行っていたのです。同業者として、どれだけ大変なことなのかがわかります。

 

このような素晴らしい指導者にマンツーマンで指導を受けたとしても、そんなに簡単にはセンター試験の点数がとれるようにはならないのです。

結果としては、現代文が90点代という素晴らしい点数でしたが、数学は20点代、30点代、英語に至っても90点代(200点満点)でした。

 

国立の大学を受ける際は約5教科7科目は受験しないといけないので、これだけ失敗をしてしまうと合計点も大して伸びません。

東大受験は合計点で約9割をとらないといけません。そうでなければ合格は難しいのです。

 

結局、センター試験はそんなに簡単に突破できないということです。

大学受験経験者であれば、このことはよくご存じだと思います。

 

例えば、偏差値50くらいの高校に通っている生徒が、その学校で10位以内に入っていたとしましょう。その高校の中では優秀な存在なわけですが、この生徒がセンター試験に挑戦してはたして成功できるでしょうか?

 

答えはNOです。例外はあるでしょうが、十中八九、失敗するでしょうね。

なぜなら偏差値50程度の高校ではセンター試験で点数がとれるだけの指導は行っていないからです。

 

それは高校側もわかっています。

そのため、夏休みや冬休みに外部から予備校の先生を呼んで講習をおこなっているのです。

つまり、自分たちの指導力では、大学受験で点数はとらせられないと言っているのも同じです。

 

一方で偏差値55くらいの高校ならどうでしょうか。

いわゆる地域の進学校という高校です。

そこでの授業は大学進学を意識したものを行うので、授業だけ受けるだけでも大丈夫でしょう。ただし、それは授業内容をしっかりと理解すればの話です。

 

授業レベルは大学受験に対応していますが、ついていけなければ意味はありません。

ただ、ボーと授業を受けているだけで大学受験で成功する人なんていません。

この環境の中でさえかなりの努力をしてきたものだけが、大学受験に成功できるのです。

 

大学受験で成功するというのは、名だたる有名大学に入ることを指します。

どこでもいいから大学に行くのであれば、そんなに努力しなくてもお金さえ払えば行くことはできます。ただ、そんな大学に行ってどうするのでしょうか?

 

大学に行けさえすればいいという考えはとても危険です。

高い学費を払ったにもかかわらず、大学卒業後は就職が決まらず、フリーターか最悪はニートになってしまう人もいます。これでは、何のために大学に行かせたかわかりませんね。

 

せっかく大学に行かせるのであれば、有名な大学に行かせようとしてくださいね。

そこにはしっかりと競争原理が生きていて、そこでもまれることで強い人間になれるはずです。そうすれば、卒業後もしっかりとした進路を選択できることでしょう。

 

大学受験を甘く見てはいけません。そんなに簡単なものではないですからね。

それをこの番組の中で春日が教えてくれたのだと思います。

やるなら本気で、真剣に進路と向き合うことで未来を開拓できるようになりますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。