中3生に過去問をやってもらっているのですが、
その時、一人ずつ国語の作文添削をやっています。
中学生にとって普段から作文を書くなんてことは練習していませんから、作文をうまく書くことはなかなかできないものです。
作文を書くことなんて、せいぜい夏休みの読書感想文くらいでしょうか?
その読書感想文ですら、真面目に取り組んでいる生徒が少ないのが実情です。
作文を添削してみると、生徒に以下の欠点があるということがわかります。
①作文の条件を満たしていない。
➁1文が長くなりすぎて、主語と述語の関係が崩れている。
③言いたいことの核がしっかりとしていない。
①は、語数制限だったり、段落構成だったり、文章の書き方だったり・・・
色々と条件があります。これらはすべて満たしていないと、点数がつきません。
例えば、語数制限。
○○字以上書きなさいと言われているのにもかかわらず、その語数に満たなかった場合採点はしてもらえません。
語数制限をなんとか守ろうとして、同じような表現を繰り返し書くのもNGです。
それは水増ししているだけということで大きく減点されます。
文章の書き方についても、「だ・である」調で書くのか、「です・ます」調で書くのかが、しっかりと条件付けされています。
これは作文を書く上で基本的なルールなんですが、守れていない生徒も少ないですが存在します。
➁に関しては、作文の苦手な生徒がよくやります。
1段落に1文しかない。こんなことを平気にやってしまいます。
こんな長い文を書いてしまうと、主語と述語の関係があいまいになり、文の意味が訳が分からなくなります。
文を書くときは「1文2義」で書くといいと言われています。
一文は「○○○○、○○○○」くらいの長さで書けばいいのです。
そうすれば、文の意味がわかりやすくなり、すっきりとした文を書くことができます。
最後に③についてですが、自分の言いたいことが貫けないことがよくあります。
本来なら、作文を書く前にメモで構成を考えるべきです。
しかし、いきなり文を書き始めてしまうため、最初の言いたいことが最後に来るとおかしくなってしまうのです。
作文を書くためには最低でも10分は必要とします。
そうなると、他の問題は40分で解かないといけません。
時間がなくなればなくなるほど、焦りが出てしまい、よい作文を書くことができません。
まずは問題用紙の余白にメモを書きだして、文の構成を決めましょう。
そして、正確に文章を書くことに気を付けて、できれば推敲もするようにしましょう。
そうすれば、国語の作文で10点をとることができるようになりますよ。
それでは、今日はこの辺で。