わからないからすぐに教わるは、あまり意味をなさない。

「わからないときは調べる」

これは勉強の基礎中の基礎です。

しかし、これができない生徒が多いです。

 

今日も授業中に問題を解かせていると、

よくわからない…と聞いてきた生徒がいました。

 

わからないのだから、教えてあげなくてはいけないのですが、

その生徒は問題文を読んですぐにわからないと言ってきたのです。

それは考えていないだけです。

 

私は突き放す形で、前の説明を読んで考えてみろと指示しました。

数分後、答えが出たかどうか確認しにいきましたが、

まだまだできていない様子でした。

 

しかし、前の説明を読んでもわからない様子なのです。

そうなれば私が教えてあげなくてはいけないのですが、

今回はわざとヒントだけ出して、解き方は教えないようにしました。

 

そのやり取りを数回繰り返して、やっとその生徒は答えを出しました。

さぞかし面倒くさかったことだろうと思って、

その生徒の様子を見ると、その生徒は

「めっちゃスッキリした、頭のもやもやが完全にとれた!!」

と言って清々しい顔をしていました。

 

これが勉強の醍醐味なんでしょうね。

勉強の楽しさはやっぱり「自分でわかる」ということなのでしょう。

 

わからないからすぐに教える。

すぐに手を差し伸べてしまう。

これは一見、優しそうに見えますが、実はとても残酷なことをしています。

 

上のやり方では生徒の可能性をすべてつぶしてしまっているだけです。

 

勉強するというのは調べ方を学ぶものでもあります。

最初はなかなか思うように調べられなくても、

何度もチャレンジすることで調べ方が上手になっていきます。

 

すぐにあきらめさせないでください。

見つけられるまで徹底的に調べさせてください。

調べ方が完璧になれば、自分ひとりで勉強ができるようになれますからね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。