世の中そんなに甘くはできていないですよ。

この時期どの塾も夏期講習の受付をしていると思います。

自分に合った塾を見つけるためにも、色々な塾に問い合わせてみてくださいね。

ただ注意してほしいのは、夏期講習を受けるだけで点数が大幅に伸びることなんて甘い話はないということです。

 

中3の夏期講習といえば今までの総復習をする塾が多いと思います。

うちもその一つですが、この1か月半だけで今までの総復習なんてできるのでしょうか?

 

総復習ができる人というのは、それなりに今まで勉強を頑張ってきた人だけです。

そうでなければ、この短期間にすべての復習が終わるはずがありません。

 

勉強が苦手、今までやってこなかった子が、夏期講習で復習できるのはせいぜい1年分ではないでしょうか?

もちろん、カリキュラムをぎゅうぎゅうに押し込めば2年半の総復習もできるのかなと思います。

 

しかし、それでは授業数が多すぎてしまい、演習が十分にできません。

授業というのは、それを受講したから成績が上がる類のものではありません。

理解した後に、演習を十分にこなしてこそ成績は上がるのです。

 

そのため、夏期講習だけで大幅に点数が上がるというのはほぼありえません。

もし、そのような説明をしている塾があるのであれば、それは危険な塾なのかもしれません。

 

 

夏期講習で目指すべきなのは、狭い範囲をどれだけ濃く勉強するかだと思います。

今まで理解不足で放置してきた分野があると思います。その分野を復習するチャンスはそう何度も用意されていません。

 

夏は弱点克服をすべきです。しかも、完璧に理解する気持ちでやらないといけません。

夏期講習の内容が理解不十分で2学期に入ってしまったと仮定すると、3年生の内容をやりながら、復習を進めていくしかありません。

 

2学期に入ると、中3内容もより難しくなってくるのに、今までの復習をしながら勉強していかなくてはいかないのです。どれだけ大変なことなのか想像するのに容易いと思います。

 

このような事態を軽くするためにも、夏期講習では復習した内容を完璧にしていかなければならないのです。

 

そして、夏期講習中にできるかぎり勉強する体力づくりをしなくてはいけません。

 

夏休み中にだらだら過ごしてしまうと、9月以降の受験勉強が辛くなります。

逆に、夏休み中にバリバリ勉強していれば、9月以降の受験勉強は苦ではなくなります。

 

そのために夏休みは最低でも学校に通っているくらいの勉強量確保しなくてはいけません。

本当に危機感を持っている生徒は、毎日10時間くらい勉強します。

最初はつらいでしょうが、徐々に慣れてきて勉強するのが辛くなくなります。

 

最終目標は「勉強していないと気持ちが悪い」という状態までもっていくことです。

受験前にこの境地に達していれば、まず第一志望の高校に合格できるでしょう。

ぜひ、有意義な夏期講習にしてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。