「下」と比較するのはやめさせなくてはならない。

定期テストの前の勉強をしている生徒に勉強方法についてアドバイスしました。

その生徒はテスト前日だというのに、ノートまとめをしていたのです。

 

私が「ノートまとめは工夫しないと、成果は出ないよ。」と指摘すると、

その生徒は「わかっています。」と答えました。

わかっているのにやめないのは、その生徒の意地なんでしょうか?

 

私はそこでそれ以上言うのを止めました。

言っても直らないのであれば、結果をかみしめてもらうしかありません。

 

努力に結果が伴わないのであれば、せっかくの努力が水の泡になりますが、現実を知ってもらわないと私のアドバイスは耳に入らないでしょう。

 

この生徒の目標はそこまで高くはありません。

目標が低い人に対しては、塾側がいくら勉強をさせようとしても、成績が上がることはありません。

「自分はこの程度いいんだ」そう自分の中で決めてしまうと、成績の伸びは極端になくなってきます。

 

他にはこんな生徒もいました。

テスト前にそこまで勉強していない生徒がいたのですが、その生徒がテスト結果をもってきて見せてもらうと、その点数は目標点に届いていないのです。

 

私は「目標に届いていないのは、お前の勉強不足だよ」と話しました。

すると、その生徒は「だって自分より低い人はたくさんいるよ」と返してきたのです。

 

確かにそうなのでしょう。でも、逆を言えば、自分より高い人もたくさんいるはずです。

この生徒の目線は下を向いていて、下の子と比較して自分が優秀だと考えているのです。

 

それでは成績の伸びは鈍くなっていくでしょう。

まずは、自分より上がいることを意識することが何より大事です。

そして、ライバルを見つけて、その人に負けないように頑張るのです。

 

負けたら負けたで、悔しがる必要があります。

そうしないと、上の順位をとることはできなくなります。

 

今回言いたいことは、下ばかり見ていてもいいことはないということです。

仮にそこまで目標が高くなかったとしても、成績を上げることは無駄にはなりません。

仮に自分より下にたくさんの人がいようとも、上を目指すことは人として大事なことです。

 

もし、お子さんが塾に通っているにも関わらず上を目指していないことに気づいたら、意識を変えてください。

むしろそんな子供を高いお金を払って塾に通わせる必要はないのです。

 

社会は以前、競争社会です。負けることに慣れてしまうのはとても危険です。

社会人になったとき人に負けることを悔しいと思える、負けず嫌い人間に変えていきましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。