百聞は一見に如かず。

GW休暇は昨日で終わり、今日から塾の通常授業再開です。

 

GW休暇中はリフレッシュもかねて、東北を旅行してきました。

車で下道で回ったので、とても長い時間運転することになりました。

運転自体は好きなので苦にはしなかったのですが、さすがに疲れましたね(笑)

 

今回はそんな旅行中の話。

突然ですが、帰還困難区域と言われたらどこのことを指しているかわかりますか?

 

東日本大震災で起こった福島第一原発の事故現場ですね。

今も放射線の値が下がっておらず、帰還困難区域に指定されています。

 

茨城から東北に旅行となると、福島県の海沿いを通らなくてはいけません。

旅行前は、その道は封鎖されているのかなと思っていましたが、国道だけは乗用車で通り抜けできるんですね。通り抜けた町は大熊町と双葉町という2つの町でした。

 

その地域に入ると、まず警察官が道端に立っていて通り抜ける乗用車を監視していました。

歩行者や自転車は入ることができないので、条件を満たしていない交通手段で行けばそこで止められたのでしょうね。

私は乗用車なので普通にスルーできました。

 

そして、その地域に入ると私は目の前の光景を見て衝撃が走りました。

国道沿いのお店や家屋は人が住んでいないからか、草木が生い茂り、家屋が破損していました。各入口にはバリケードがあり、国道から枝分かれした道路には警察官が立って監視していました。

 

その様子はいわゆるゴーストタウンのようです。

人の気配はなく、道路や建物は震災当時のままでした。

動物たちも野生化しているのか、注意を喚起する看板がいたるところに立っていました。

 

私はその光景を見てそこに住んでいた人の気持ちを考えてみました。

 

原発事故さえなければ、故郷を捨てることはなかったのです。

地震のショックだけでもすごいことなのに、自分の家に住めなくなるなんて…

家族は引っ越しを余儀なくされ、子どもたちは強制的に転校することになったわけです。

 

国道沿いのお店というお店が廃墟と化していました。

お店を経営していた人は廃業に追い込まれたわけです。

借金をしていた人もいたと思います。商売を始めたばかりの人もいたことでしょう。

 

そのように被災者の方々の気持ちを察すると私の目には涙が浮かびました。

ニュースなどで聞いてはいましたが、実際見てみるとショックは大きかったです。

 

被災地を軽々しく見に行くのは失礼にあたるのかもしれません。

しかし、この経験は私にとって非常に貴重な体験となりました。

 

現場は思った以上に悲惨でした。

被災した人は今でもつらい生活を送っていることでしょう。

しかも、被災者の子供たちは転校先でいじめられているというではありませんか。

 

あまりにもひどいことだと思います。

現状を知らないからそんなことができるのでしょう。

 

いじめている子たちにこの現状を見せてあげたいと思いました。

自分が同じ立場に置かれたなら同じことができるのでしょうか?

 

 

百聞は一見に如かずですね。

この体験は機会があれば生徒たちにも伝えていきたいと思います。

心優しい子供に成長できるように、指導していきたいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。