下剋上受験はぜひお読みいただきたい一冊です!

ドラマにもなった『下剋上受験』をやっと読了しました。

仕事の合間に読み進めていたのですが、なかなかに時間がかかってしまいました。

 

作者の娘の根性もすごいのですが、作者自身の行動力はすさまじいものがありますね。

 

最難関中学を受験するという話なのですが、そのアプローチがすごすぎます。

 

基本的に中学受験となると、それに特化した塾に通わせると思います。この地域であれば、清真学園に行かせたいのであれば、ノーリツ学園に通わせるといった感じでしょうか。

 

しかし、この作者は娘と一緒に勉強して、自らが先生となって娘を教えていくのです。

しかも作者は中卒です。小学校の勉強もろくにしてこなかったのに、娘を最難関の中学に入れるために、一から勉強していくのです。

 

私も中学受験の生徒を指導した経験があるので、それがどれだけ大変なことなのかは知っています。私は長年塾講師として働いているので、仕事として指導していただけですが、素人が自分で指導していくのは骨がおれる作業です。

 

それを昼間は仕事をして、帰宅したら娘を指導して、その日の深夜まで予習をして、また翌日指導して・・・そんな毎日を繰り返すのです。これだけでも、どれだけすごいことなのかがわかると思います。

 

しかも、狙った中学は最難関の桜蔭中学です。この中学の偏差値は72です。東京でもトップの中学なんですね。ちなみに、清真学園は59です。

底辺からそんなレベルを目指すなど、常識ではありえませんね。

 

でも、その常識を覆してこの親子はひたむきに桜蔭中学合格のために努力を続けていきます。本にはその姿が鮮明に描かれています。

 

この本を読んでみると自分の浅はかさに気づかされますね。

常識というのは、勝手に自分で作った限界でしかありません。

生徒一人ひとりの限界を作ってしまってはいけないのだと気づかされましたね。

 

とはいっても、生徒本人に意欲がなければ始まりませんが。

逆に生徒自身に意欲があるのであれば、徹底的に指導していかなくてはいけないのでしょう。

 

保護者の方々もぜひ本書を読むことをおススメしますね。

この親子の奮闘劇は読むだけで感動すると思います。

きっとお子さんへの接し方が変わると思います。

 

 

それでは、今日はこの辺で。