情報を正確に読み取る力を養おう。

昨日とある新中2生の授業をしていたのですが、その生徒がこう言ったんです。

「先生、リビングで勉強するのっていいらしいよ」と。

 

私はすかさず、「そんなわけないでしょ?」とつっこんだのですが、

その生徒は続けて「東大生の半分はリビングで勉強してるってテレビで言っていたよ」

と言いました。

 

私は頭の中に「?」を残しながら、

「そういう人は、家族が協力的で、勉強している間はテレビを消しているんだよ。」

と答えておきました。

 

その後、仕事を終え帰宅し、家で録画した「アメトーーク!!」を見たのですが、

やっとなぞがわかりましたね。

 

確かに、番組内で東大卒の芸人がそう言ってました。

私は「あ~、こういう伝え方なら、誤解があっても仕方ないな」と思いました。

 

確かに、この芸人がいうように、東大生の半分がリビングで勉強している経験があるのでしょう。私も雑音がある状態で勉強するのには賛成派です。

しかし、この芸人は「テレビを見ながら勉強してた」なんて一言も言っていませんでしたね。

 

勘違いしないでほしいのは、「リビングで勉強=テレビを見ながら勉強」ではないってことです。番組が伝えたかったのは、「勉強はどこでもできる」ということであって、「楽して勉強して頭がよくなりますよ」ってことではないのです。

 

テレビを見ながら、スマホを見ながらの「ながら勉強」は勉強している意味は全くありません。集中して頭を使うのが勉強なのに、何かをしながら勉強して成果が出るのでしょうか?

 

しかし、音楽を聞きながらの「ながら勉強」であれば一定の成果は出ます。ただ、これも条件があって、音楽が耳に入らないことが前提です。

 

人は雑音の中にいると、周りの雑音が気にならなくなります。

例えば、ファミレスだったり、パチンコやゲームセンターだったり。

 

最初はうるさいと思う雑音が、徐々に耳が慣れてきて気にならなくなります。

そういう状態で勉強をしているのであれば、音楽を聞きながらでも一定の成果は出てきます。

ただし、あくまでも一定の成果であって、本当に集中しなくてはいけない状態なのであれば、音楽を聞きながらの勉強はしてはダメですからね。

 

とはいっても、この番組の「勉強芸人」ではいいことを数多く言っていましたね。

特に印象に残ったのは、ロザン宇治原さんのノートの取り方です。

 

大事なことは、「先生の話を聞くこと」なんですね。

宇治原さんは、授業中ずっと先生の顔を見て授業を受けていました。

黒板の板書を写すのは色ペンは使わずに最低限にし、先生の言うことをメモする。

 

授業を受ける姿勢としては、すばらしいお手本だと思います。

学校の授業を聞くときの参考にぜひしてほしいですね。

 

今日、私が言いたかったのは情報に振り回されてはダメと言うことです。

自分に都合のいいところだけ切り取って話を聞いてしまうと、ダメ情報だけを受け取ってしまいます。

情報を知ったときは、その裏側まで推測することが大事ですよ。情報があふれている現代社会だからこそ、しっかりと情報を選別していきましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。