長い間、塾講師をしていると「理解が速い子」と「理解が遅い子」に出会います。
「理解が速い子」は文字通り、私がちょっと説明するだけで要領を得て、スラスラ問題を解いていきます。
「理解が遅い子」は何度同じことを説明しても、なかなか自力で問題を解けるようになりません。できるかぎりかみ砕いて説明してもなかなか伝わってくれません。
例えば、中学生を指導していて、その子が「理解が遅い子」であれば、小学生に教えるかのごとく丁寧に教えていきます。本来、中学生なら理解できるような言葉も極力使わないようにして、易しい言葉で説明するようにしています。
それでも、理解が遅いことには変わりがありません。
では、理解が「速い」「遅い」にはどんな違いがあるのでしょうか。
まずはやる気の問題です。
例え最初は理解が遅かったとしても、なんとしてでも点数を上げたいという気持ちがある生徒は、勉強時間を多くすることで対応していきます。
時間をかけてあきらめずに何度もチャレンジして、少しずつ理解を深めていきます。
そして、「国語力」があるかないかでしょうか。
勉強を今までしないで、成績が低い生徒がいたとします。でも、その生徒は国語だけはできるのです。そういう生徒は「理解が速い」生徒に分類されます。
他の教科の説明を受けると、たちまち理解してしまうのです。
上記のケースは実際にうちにいる二人の塾生のことを話しているのですが、
二人とも最初から勉強ができたわけではありません。でも、その苦境を乗り越えて、今ではグングン成績を上げています。
一方でやる気もなければ、国語力もない生徒は、たとえ塾に通っていても成績は伸びてきません。
実際にそんな生徒も、うちの塾にはいます。成績が上がらなくて、困っています。
理解が遅い生徒への解決策は勉強時間をできるだけ確保することです。
生活の中に勉強する習慣を身につけさせないといけません。
塾に通っていても、理解が遅い生徒はそれだけでは足りないのです。
保護者の皆さま、ぜひ子供に勉強させてください。
最初はなかなか伸びなくても、成果は必ず現れてきます。
まずは、勉強の習慣を作る。それが理解が遅い子が取り組むべき、最初の一歩ですよ。
それでは、今日はこの辺で。
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