今日、中3生に英語の授業で英作文を指導していました。
英作文となると、文法をしっかりと理解しているかが問題になります。
この生徒中3生から入塾したのですが、
英語の成績が壊滅的な状態でした。そこから1年近く指導してきましたが、一度こじらせてしまった英語苦手病は今になっても治癒の見込みがありません。
英語は適切な時期に適切な勉強をしていないと、中3から飛躍的に点数を伸ばすことは難しいのかもしれません。
もし、飛躍的に伸ばすのだとしたら、国語力に頼らざるをえませんね。
また、要領のいい生徒であれば、飛躍的な向上があるのかもしれませんが・・・
英語の文を正確に作成しようとすると、何個もの文法的知識が必要になります。
例えば、「きみたちは何について話しているのですか」という文を英訳するとします。
ここでの英文法のポイントはざっと5つはあります。
①きみたち=あなたたち
「きみたち」が「あなたたち」ということは、大抵の生徒が答えられるでしょう。
ただ、あなた=youは知っていても、あなたたち=youということを知っているかが問題です。
②何=What
何=Whatであることも、ほとんどの生徒がわかります。ここでの問題は疑問詞は先頭に置くのはわかっていても、その後の文章を疑問文の形にすればいいのかを知っているかが問題です。
③~している=現在進行形
「~している」という表現から、現在進行形だと気づく必要があります。現在進行形=be+動詞~ingであるということが思い出せるか、そしてそれを疑問文に直せるかがポイントになります。
④be動詞の文の疑問文のつくり方を知っているか
be動詞は文頭に持ってくるだけで疑問文になります。基礎中の基礎ですね。
⑤~について話す=talk about~
「~について」というのがaboutで表すことができると知っているかどうかですね。
答え:What are you talking about?
英語がある程度得意な生徒にとってはとても簡単なこの文ですが、英語が苦手な生徒にとってこの5つのポイントに気づくことは困難になります。
ですが、これらは中1でならっている範囲なのです。しかし、中1から英語が苦手な生徒はこれができない。これを中3から全部やり直すことはとても難しいのです。
数学の計算方法でも色々なやり方を覚えていかなくてはいけません。
英語でも同じことだと思うのですが、数学のようにはうまくいかないんですね。
特に、be動詞と一般動詞の区別ができていない生徒は新しく何を教わってもチンプンカンプンで頭に入ってきません。
英語だけは継続が必要です。というか、言語なので慣れが必要ですね。
できれば中1から英語教育は力を入れておいた方がいいのかもしれません。もし、中3で英語が壊滅的だと高校の入試問題で太刀打ちできませんからね。
本当だったら、自然と英語の形が作れるようになったらいいのですけどね。上の問題でも英語が得意になったら、5つのポイントを意識しなくても文が作れるようになります。
うちにも英語がすごく得意な生徒がいますが、その生徒は特に英語の勉強に力を入れてなくても、すんなりと英語を理解していますから。
悪いことは言いません。英語教育はお早めにお願いしますね。
それでは、今日はこの辺で。
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